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大阪市交通局1601形電車(おおさかしこうつうきょく1601がたでんしゃ)は、大阪市交通局(大阪市電)が保有していた路面電車車両である。大阪市電初の鋼製車両であるとともに、戦前の大阪市電を代表する形式のひとつである。 == 概要 == 1928年、大阪市電初の半鋼製車両として藤永田造船所で75両、梅鉢鉄工場で25両の総計100両が製造された。AEG製50馬力級主電動機を2基搭載し、制御器は弱め界磁付の日立製作所製CF-65で、「大阪市電形台車」と呼ばれる、ウィングバネ構造の軸箱支持機構と、リンク式の揺れ枕釣りで支えられるコイルバネによる枕バネ部を組み合わせた、当時としては先進的な、そして現在の台車と見比べてもそれほど遜色のない乗り心地の良い優れた設計の住友金属工業製鋳鋼製台車KS-46Lを採用したのが最大の特徴であった。窓配置は、その前に登場した1501形と同じD6D6Dの一段下降窓となっているほか、前面窓も同じく3枚窓で、正面右側窓上に行先方向幕を、その下に系統幕(右側)及び表示用の小窓(左側、所属車庫の頭文字を表示したこともある)を設けているところも同じである。ただし、ベンチレーターは1501形のガーランド式ベンチレーターとは異なる独特の回転式ベンチレーターで、走行時の換気に留意した設計となっていた。この他、一部の車両には前面(運転台窓上及び左右窓下)にルーバーを取り付けて換気能力の向上を図っていた。 本形式の車内は扉付近の床面に緩やかな傾斜を付けた、現在の低床車の先駆けとなる構造を採用してもおり、その点でも先進的であった。この他にも、車内のシートエンドパイプやスタンションポールに白い琺瑯びきのパイプを採用し、見た目の美しさだけでなく、乗客の視認性の向上を図っていた。 1601形は製造後天王寺・今里の両車庫に配属され、南北線(四ツ橋筋)、堺筋線、上本町線、九条高津線などの大阪市電を代表する幹線で運行を開始した。柔らかいばねの大阪市電形台車のおかげで乗り心地がよく、吊掛駆動ながらも他形式に比べると静かな1601形は市民の評判もよかった。また、重量感のある半鋼製車体は威風堂々たる雰囲気を漂わせており、先輩格の1081形や1501形を差し置いて、一躍戦前の大阪市電の主役に躍り出た。 1601形の登場後、大阪市電では併走するバスへの対抗上、「水雷型電車」(前後のすそを絞った形が、当時海軍が所有していた水雷艇に似ていた)と呼ばれた801形や流線型の901形、901形をリファインした旧2001形・旧2011形などの中型車を次々と登場させるが、代表車としての主役の座は揺らぐことはなかった。また、地下鉄御堂筋線の開業前には、地下鉄車両向けの試験塗色を塗られた車両もあった。 戦時中の1943年には、先に改造されていた1501形同様、一段下降窓を二段上昇窓に改造することも検討され、図面も完成していた〔図面には、昭和18年3月12日作成との記載あり。〕が、実現しなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大阪市交通局1601形電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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