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大韓民国の教育(だいかんみんこくのきょういく, Education in South Korea)では、大韓民国の学校教育・家庭教育・社会教育など、教育(교육, キョユク)全般を扱う。 == 初中等教育 == 義務教育は初等学校(チョドゥンハッキョ、)から中学校(チュンハッキョ、)まで(6歳~14歳)の9年間で、初等学校(1995年に「国民学校」から改称)は1953年、中学校は2004年に無償で完全義務教育化された。全国5384校の初等学校のほとんどが公立で、全国の中学校数は2809校、公立と私立の比率は3:1である。高校進学率は99.6%とほぼ全員が進学する。英語教育は初等学校3年生から開始される。漢字教育は禁止されていないが、義務付けられてもいない。 高等学校(コドゥンハッキョ、)は大学進学を目標とする一般校と就職を目標とする実業系校の2種類がある。全国には1995校の高等学校があり、一般校と実業系校の割合は約3:2、公立と私立の割合は約6:5となっている。韓国の大学進学率は一般校と実業系校を合わせて74.2%である。大学進学のための塾(学院)も盛んである。韓国の高校では英語以外に第二外国語教科があり、日本語の選択率がトップであるが2009年以降は減少傾向にある。。(日本語教育参照。)かつて人気のあったドイツ語、フランス語に代わり、中国語選択者が急増している。 6・3・3制をとっており、高校受験についてはソウル特別市、釜山広域市など一部地域では学区に基づく総合選抜制が採られており、私立高校を含めた全ての高等学校において、内申書と適性試験の成績、居住地域により広域自治体の教育庁によって振り分けられる。(平準化政策)一般系高校か特性化高校(商業高校・工業高校)、(普通科と専門学科が一緒にある(総合)高校もある)に成績順で振り分ける方法がとられている。授業料は釜山広域市の場合、一般系高校と特性化高校、さらに1級地(江西区を除く区部)、2級地カ(加徳島にある徳文高等学校を除く江西区)、2級地ナ(機張郡)、3級地(加徳島にある徳文高等学校)に分かれている。(1級地が一番高い)〔부산광역시 학교 수업료 및 입학금에 관한 규칙 부산광역시교육규칙 제676호〕 よって、本質的な受験は大学受験のみとなるために、大学受験が過熱しているとされている。 ただし芸術高校・科学高校・外国語高校といった特殊目的高校があり、英才教育が行われている。特殊目的高校には選抜があるが、多数が名門大学に合格するためエリートコースとして受験が熾烈になっている。 日本統治時代には、韓国という国は消滅しており、2度とそのようなことがないよう、韓国人としての誇りや韓国文化が教育上で重視されているといわれている。初等学校はすべて、中学校・高等学校は国史、国語の教科書が国定教科書であり、そのため教育の自由が制限されているという批判も強い。近年は一部の教科書が検定教科書となった。しかし、一旦、検定制度が導入された歴史などの教科が、2017年から国定教科書に戻るなどしている。 大部分の中学校および高等学校に制服がある。かつては日本統治時代の名残で、男子生徒は詰襟学生服、女子生徒はセーラー服を着用していたが、全斗煥政権下の1980年代初めに全廃された。しかし服装の乱れなどを理由として、ほどなくして復活。現在はほとんどの学校でブレザーを着用するが、女子生徒がセーラー服に似た制服(所謂「セーラーブレザー」)を着用する学校もある。なお、韓国では学校の制服は「校服」(キョボク、)または「学生服」(ハクセンボク、)と呼び、警察官や軍人などの「制服」(チェボク、)とは区別する。また、学校指定の体操着も多くの学校にあり、「体育服」(チェユッポク、)または「運動服」(ウンドンボク、)と呼ばれる。 韓国の新学期は3月2日に始まる。韓国では体罰は容認されており、兵役などの影響もあり教師は権威主義の傾向があるとされてきた。しかし近年では韓国でも子供の権利意識が高まっており、体罰を加えた教師が子供の親から追及される事例が起こっており、社会問題となっている。また、いじめについても日本同様社会問題となっている。体罰やいじめの度合いなどによっては、学校へ警察が呼ばれる場合もめずらしくない。 教師への付届けをする慣習については、廃止運動があるがまだ残っている。これを朝鮮語で寸志(チョンジ、)と言う。 韓国政府が30カ国を比較し調査したところによると、韓国児童の人生の満足度は30位と最下位であり、韓国は「児童が不幸な国」1位と評価した。内容としては、栄養状態や貧困率はそれほど問題ではないが、学業ストレス、校内暴力、サイバー中毒が他国と比べて圧倒的に高かった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大韓民国の教育」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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