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天の女王、ヘブライ語形メレケト・ハ・シャマイム(מְלֶכֶת הַ שַּׁמַיִם )とは、旧約聖書『エレミヤ書』に登場する女神。 なお、天の女王とは新共同訳聖書と新改訳聖書における訳語で、文語訳聖書と口語訳聖書では天后(てんこう)と訳される。 == 古代オリエントの女神の称号 == 古代オリエントにおいて、「天の女王」は有力な女神の称号として多用されたが(例えばメソポタミア神話の女神イナンナもそう呼ばれている)、『エレミヤ書』のこの女神はアスタルトを中心にアーシラトやアナーヒターなどの女神が習合した豊穣の女神と考えられている。 『エレミヤ書』によれば、紀元前6世紀初頭にはこの女神がヘブライ人の間で広く崇められ、焼き菓子が供えられていたという(第7章第18節)。 また同第44章によれば、バビロン捕囚の際エジプトに逃れた人々も、天の女王などの神々への崇拝を続けており、その姿を象ったパンやぶどう酒などを供え、香を焚いて祀っていた。 エレミヤはこれを非難してヤハウェの「ヘブライ人は異教の神々を崇めたから自分の怒りに触れ、ユダとエルサレムの街が滅びたのだ」という言葉を伝える。しかしそう言われた人々は「天の女王への崇拝をやめたから、その加護を失って滅んだのだ」と反論している。それに対してエレミヤは再度、ヤハウェからの警告を伝え、エジプトのヘブライ人たちに下る裁きを預言している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天の女王」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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