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天石立神社(あまのいわたてじんじゃ)は奈良県奈良市柳生町の岩戸谷にある神社。戸岩山という小高い山の北麓、標高330メートルの山中に本殿を有たず、鎮座する巨岩を直接拝する形態をとる。『延喜式神名帳』に「天乃石立神社」と記載される式内小社で旧社格は村社。 社辺は戸岩谷と称し「一刀石」をはじめとする巨岩、巨石が累々とする景勝地で、沢庵によって「柳生十景」の一に数えられ、「万年渓」と名付けられた〔『奈良県史』第13巻。〕。 == 祭神 == 扉形に3つに割れた花崗岩の巨岩「前伏磐」、「前立磐」、「後立磐」の3石の周囲の樹間に注連縄を張り廻らし、これを神体として祀る。「前立磐」は「神戸(かんべ)岩」とも称すが、他の2岩とともに天岩戸の扉石が落ちてきたものという。また昭和28年(1953年)に南西の崖から落ちてきた丸形の「きんちゃく岩」を加え祀っている。 ;前立磐 :豊磐牖命(とよいわまどのみこと)の神体岩で「天岩立神社」とも称す。板形、高さ6.0m、幅7.3m、厚さ1.2m。 ;後立磐 :櫛磐牖命(くしいわまどのみこと)の神体岩で「天岩吸神社」とも称す。板形。 ;前伏磐 :天岩戸別命(あまのいわとわけのみこと)の神体岩で「天立神社」とも称す。板形、1.2m、幅約7m、厚さ1.2m。 ;きんちゃく岩 :天照大姫命(あまてらすおおひめのみこと、天照大御神)の神体岩で「日向神社」とも称す。丸形、幅7m、高さ7m。 各岩の祭神は『玉栄拾遺』に依るが、いずれ巨石を神霊の依代と見る古代日本における自然崇拝の好例として注目される〔『奈良県史』第5巻。『奈良県の地名』。〕。 なお、鎮座地一帯に分布する巨石のそれぞれにも、全て3,123柱の神々が宿るとしている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天石立神社」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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