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天文本源氏物語系図(てんぶんぼんげんじものがたりけいず)とは、源氏物語系図の一つ。 == 概要 == 天文19年6月27日(1550年8月9日)日付の奥書を持つため「天文本」と呼ばれている源氏物語系図である。この系統の源氏物語系図の写本は一つも現存していないが、江戸時代に刊行され源氏物語の版本の中で最も普及した『湖月抄』の首巻に年立などとともに附載されている源氏物語系図であるため、最もよく知られた源氏物語系図の一つになっている。 長享2年(1488年)に「実隆本」と呼ばれる三条西実隆によって整えられた源氏物語系図が出来てからは、それまでさまざまに存在した現在「古系図」と呼ばれる源氏物語系図は流行らなくなり実隆本の流れを汲む源氏物語系図が主流となっていった〔常磐井和子「源氏物語古系図概説」『源氏物語古系図の研究』笠間書院、1973年(昭和48年)3月、pp. 1-5。 〕。しかしながら実隆本の成立以後も全てが実隆本の流れを受け継ぐものだけになったのでは無く〔「源氏物語系図」井伊春樹編『源氏物語 注釈書・享受史事典』東京堂出版、2001年(平成13年)9月15日、pp.. 253-254。 ISBN 4-490-10591-6 〕、この天文本源氏物語系図も最初の「実隆本」が成立した長享2年(1488年)より後の成立でありながら直接には「実隆本」を受け継がない古系図に属する源氏物語系図である〔常磐井和子「天文本古系図」『源氏物語古系図の研究』笠間書院、1973年(昭和48年)3月、pp. 276-279。 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天文本源氏物語系図」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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