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天明屋尚(てんみょうや ひさし、1966年2月10日 - )は、日本の現代美術家。 レコード会社のアートディレクターなど様々な職業を経たのち、現代美術家として活動している。 南北朝期の婆娑羅、戦国末期の傾奇者といった華美にして反骨精神溢れる覇格な美の系譜をローマ字で「BASARA」と総称し、日本の文化軸と歴史軸を直結させ美術史をダイナミックに改変する独自のコンセプトにより作品を制作している。〔http://tenmyouya.com/biography/profile.html TENMYOUYA HISASHI OFFICIAL WEB SITE、2014年4月1日閲覧。〕。「画聖」雪舟、「画狂」葛飾北斎、「画鬼」河鍋暁斎に続くべく、自ら「画強」と名乗る〔「天明屋尚作品集 Tenmyouya Hisashi」『河出書房新社』2006年7月10日、2頁。〕。絵画、インスタレーション、雑誌、新聞、ポスター、映画美術など多様な形態で作品を発表している。 2006年サッカーW杯ドイツ大会FIFAワールドカップ公式アートポスターでは、日本代表作家として唯一選出された〔「顔 サッカーW杯の公式アートポスターを描いた 天明屋尚」『読売新聞』2005年8月23日読売新聞社、2面。〕〔「CATCH UP 2006年ドイツW杯 知られざる日本代表 天明屋尚」『週刊文春』2005年7月21日、文藝春秋、22頁。〕。 2008年に「RX-78-2 傾奇者 2005 Version」が、香港で開催されたクリスティーズのオークションで競売に掛けられ481万香港ドル(約6400万円)で落札された〔http://www.christies.com/lotfinder/paintings/hisashi-tenmyouya-5078586-details.aspxCHRISTIE`S HISASHI TENMYOUYA、2014年4月5日閲覧。〕。 2010年8月に書籍『BASARA』と合わせてBASARA展を開催し、初の主催・企画・キュレーションをする〔http://tenmyouya.com/biography/profile.htmlTENMYOUYA HISASHI OFFICIAL WEB SITE、2014年4月1日閲覧。〕。 2012年7月〜コマーシャル・ギャラリー「TENGAI GALLERY」をプロデュース(2013年8月で閉廊)〔http://tenmyouya.com/biography/profile.htmlTENMYOUYA HISASHI OFFICIAL WEB SITE、2014年4月1日閲覧。〕。 2014年1月~TENGAIプロジェクト始動〔http://tenmyouya.com/biography/profile.htmlTENMYOUYA HISASHI OFFICIAL WEB SITE、2014年4月1日閲覧。〕。 ==BASARA== 『BASARA』(ばさら)は、天明屋尚が2010年に提唱した美術概念。 南北朝期の婆娑羅、戦国末期の傾奇者、幕末の浮世絵師、現代のデコ文化やヤンキー文化といった華美にして革新的な覇格の美の系譜を『BASARA』と総称している。侘び・寂びや禅の対極にあり、オタク文化とも相容れない、粋で男伊達な美学と位置づけた。日本の文化軸と歴史軸を直結させ、美術史をダイナミックに改変する狙いがある。 日本の近代私小説における問題点と同様に、マイクロな個人の内面の吐露に終始しがちな日本の現代美術の弱点とは一線を画して、日本の歴史の文脈を美術に積極的に導入しようという試みがなされている。そのため、「縄文式火焔土器」から始まり「祭りの山車」「変わり兜」「織部茶碗」「浮世絵」「劇画」、現代の「刺青」「グラフィティ」「デコトラ」までをも網羅。縄文土器が象徴する豪快な生命力を原点としつつ、戦国期に生まれた華美で覇格の美の系譜は、王朝文化が復権した江戸期には「悪所」に封じ込まれて抑圧されたが、時代が下るにつれ、「男伊達」な幕末の浮世絵師たちによって再び華開いたといった見解が骨子となっている。 岡本太郎や橋本治らが提唱した「弥生的」・「縄文的」と言われる日本美術(文化)の2分法を継承しつつ、この「縄文的」なるものを発展的に拡充し、古代から現代までをつなぐ試みが『BASARA』と言える。その根本には、繊細・優美な「弥生的」に対し、豪快で斬新な「縄文的」が下位に置かれがちという、伝統的な日本美術の歪んだ美意識に対する問題提起がある。そのため、「詫び・寂び」と「BASARA」、「記号」と「線描」、「漫画」と「劇画」、「オタク文化」と「ヤンキー文化」などが対置されて語られている〔http://tenmyouya.com/biography/profile.htmlTENMYOUYA HISASHI OFFICIAL WEB SITE、2014年4月1日閲覧。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天明屋尚」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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