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白鳳地震(はくほうじしん)は、白鳳時代(飛鳥時代後期)の天武天皇13年(684年)に起きた、南海トラフ沿いの巨大地震と推定される地震である。南海トラフ巨大地震と推定される地震の確実な記録としては最古のものである。白鳳の大地震(はくほうのおおじしん)、白鳳大地震(はくほうおおじしん)〔今村明恒(1941) 今村明恒(1941): 白鳳大地震, 地震 第1輯, Vol.13, No.3, 82-86.〕、あるいは天武地震(てんむじしん)とも呼ばれる。 記録による土佐や伊予の被害の様相から南海地震と考えられていたため、白鳳南海地震(はくほうなんかいじしん)とも呼ばれてきたが、発掘調査により、ほぼ同時期に東海地震・東南海地震も連動したと推定されている。 == 「最古の地震」 == 白鳳地震は、『日本書紀』に記述があり、有史以来、確かな記録の残る南海トラフ巨大地震と推定される地震としては最古のものである〔小山真人 「東海地震はどんな地震か?684年白鳳南海地震-伊豆諸島の噴火を誘発?-」『地震防災』 学術図書出版、2008年〕。 なお、『日本書紀』にある最古の地震の記録は允恭5年7月14日(ユリウス暦416年〔西暦506年以前は日本暦が明らかでないため厳密に西暦には換算できないとする見方もある。〕8月22日、グレゴリオ暦8月23日)のものであるが(允恭地震)、これは「地震」(なゐふる)とあるのみである。また、推古7年4月27日(599年5月26日、5月28日)には大和で家屋倒壊の地震被害の記録が登場するが(推古地震)、これらは大和で大地震であったことを推察するのみであり震源域は特定されていない。 震源域がほぼ判明しているものとしては、白鳳地震の6年前の天武7年12月(679年初頭)の筑紫における水縄断層上で発生したと見られる筑紫地震の記録が登場する。 森博達は『日本書紀』の記述を正格漢文で綴られたα群と、倭音で表記された和化漢文で綴られたβ群とに分類し〔森博達 『日本書紀の謎を解く -述作者は誰か』 中公新書、1999年〕、巻第29、天武紀の地震の記録は全てβ群に属しており、このβ群の記述は日食や彗星など天文現象の記録との整合性から信頼度が高いとされる〔 河鰭公昭,谷川清隆,相馬充(2002): 日本書紀天文言己録の信頼性, 国立天文台報, 第5巻, 145-159.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「白鳳地震」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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