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天皇大帝(てんおうだいてい〔 〕、てんのうたいてい〔 〕、てんのうだいてい)は神格化された北辰(天の北極)〔福島久雄 『孔子の見た星空』 大修館書店、1997年。〕のこと。後述するように、日本における天皇という称号の起源の有力な候補の一つと考えられている。北斗七星と混同されることもある。 == 概要 == 古代中国では地上からは天空のある一点を中心として星々が巡っているように見えることを知っており、そこを北辰と呼び(天の北極に該当する)、宇宙の中心と考えられていた。そして神格化され、道教や日本で使われる称号の天皇にも取り入れられたとする説がある。 中国の唐の高宗は 「天皇」 と称し、死後は皇后の則天武后によって 「天皇大帝」 の諡(おくりな)が付けられた。これは日本の天武天皇による 「天皇」 の号の使用開始とほぼ同時期であるが、どちらが先であるかは研究者間でも結論が出ていない。 道教では 「北極紫微大帝(北極大帝・紫微大帝)」 とも成り、また北斗七星が神格化された 「北斗真君(北斗星君)」 と習合した。「北極紫微大帝」 と 「北斗真君」 とは本来は別の神であったが、現在でも分ける場合と同一視する場合とがある。 中国の皇帝や日本の皇室の北斗信仰にもこの同一視が見られる。中国の皇帝の祭服の左袖には北斗七星、右袖には織女〔これは、いわゆる 「おりひめ」 そのものではなく、「おりひめ」 を含む星座織女三星のことである。〕がデザインされている。宮内庁所蔵の孝明天皇の礼服 〔即位の大礼、元旦の朝賀の際のもの。〕は背中の中央上部にも北斗七星が置かれている。ただし、織女はない。
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