|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 天 : [てん] 【名詞】 1. heaven 2. sky ・ 天竺 : [てんじく] (n) (obs) India ・ 五 : [ご] 1. (num) five ・ 精 : [せい] 【名詞】 1. spirit ・ 精舎 : [しょうじゃ] 【名詞】 1. temple 2. monastery 3. convent ・ 舎 : [しゃ, せき] 1. (n,n-suf) inn 2. hut 3. house 4. mansion
天竺五精舎(てんじくごしょうじゃ)とは、古代インドにあった初期仏教の5つの精舎(伽藍・寺院)をいう。天竺五山(てんじくごさん、ござん)ともいう。 一般的には、三蔵法数24に示される5つの精舎を指して呼称する。 ;竹林精舎(ちくりんしょうじゃ) :仏教で最初に建立された精舎といわれる。カランダ(迦蘭陀)長者の所有する林園で最初はジャイナ教に貸与していたが、カランダ長者が釈迦仏に帰依してからは仏教徒の僧園となった。ビンビサーラ(頻婆娑羅)王の寄進で伽藍が完成した。 ;祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)(祇樹給孤独園精舎(ぎじゅぎつこどくおんしょうじゃ)の略称) :身寄りのない者に施しをしていたスダッタ(須達多)長者が、ジェータ(祇陀)太子が所有する森を譲り受けて、コーサラ国の舎衛城近郊に建立した精舎。現在のサヘート遺跡とされる。 ;菴羅樹園精舎(あんらじゅおんしょうじゃ) :アンバパーリー(漢訳:菴摩羅女=あんまらにょ、マンゴーのこと)が所有していた、マンゴー樹園を寄進して建てられた精舎。 ;大林精舎(重閣講堂、彌猴池精舎とも) :中インド、ヴェーサリー(毘舎離)の獼(彌)猴池(みこうち、彌猴とは大きな猿で、その池にたくさんいた)の附近の大森林中にあった講堂、また説法の時に使用していた精舎。 ;霊鷲精舎(りょうじゅしょうじゃ) :マガダ国の王舎城(ラージャガハ)の霊鷲山(グリドラクータ)にあった精舎。 『大智度論』3では、以下の場所を挙げる。 #鞞婆羅跋恕 () #薩多般那求呵(、南山石室) #因陀羅勢羅求呵 (、帝釈窟) #薩簸恕魂直迦鉢婆羅 () #耆闍崛 () なお、五精舎あるいは五山の名称には差異があり、以下の5つをいう場合もある。 #竹林精舎 #祇園精舎 #大林精舎 #誓多林精舎(せいたりん) #那蘭陀寺(ナーランダ) - マガダ国にあった寺院。なお、これは釈迦の死後に建てられた寺院である。 上記の5つを五精舎と呼ぶ場合も多い。ただし「誓多林」は「逝多林」とも書き、Jeta(ジェータ)太子が所有していた林園に建てられた祇園精舎のことをいい、これでは4つになってしまうので五精舎にはならない。 この他には、 #鹿苑(鹿野苑) #祇園 #大林 #竹林 #那蘭陀 を挙げる場合もある。(鹿苑ではなく鹿子母講堂を充てる場合もある。) == 各地の五山 == この天竺五精舎(また五山)が、中国南宋の時代に模せられ、いわゆる支那五山・支那十刹ができ、また日本の鎌倉期の鎌倉五山・京都五山や日本十刹が起こったとされる。主に禅宗がそれに倣った。 == 関連項目 == *鎌倉五山 *京都五山 *五山 *精舎 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天竺五精舎」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|