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太地 喜和子(たいち きわこ、1943年12月2日 - 1992年10月13日)は、日本の女優。本名は太地 喜和子(たいじ きわこ)〔吉行淳之介『新面白半分対談』p.146(講談社、1975年)〕。別名は志村 妙子(しむら たえこ)。東京都中野区出身〔『欲望という名の女優』p.160-165 『太地喜和子伝説』p.25 『ぴあシネマクラブ 日本映画編』p.707(ぴあ、2006年)〕〔『日本映画俳優全集・女優編』p.389(キネマ旬報社、1980年)〕〔。 == 来歴・人物 == 姓は和歌山県東牟婁郡太地町もあるが、父親は同県新宮市の出身〔『この人に聞く1』p.28-29(学生社、1987年)〕〔『フォーカスな人たち』p.210-241、472〕。太地は自身の出生について「自分はさる事情から、生後すぐ実母との別離を余儀なくされ、養父母の元に引き取られたと高校在学中に知った」と談話している。太地の実母については、某有名人ら数名の名が取りざたされたこともあるが、詳細は不明のままである。ただし、太地の母はこのことを強く否定している。 新宿区立牛込仲之小学校~千代田女学園中学校卒〔。松蔭高等学校在学中の1959年に、東映ニューフェイスの第6期に合格。同期には千葉真一・亀石征一郎・真山知子・茅島成美・新井茂子・都築克子らがいる。東映と専属契約し、当初は志村 妙子(しむら たえこ)という芸名で映画に端役で出演していた。1962年高校卒業後、翌1963年東映を離れ俳優座養成所15期生入団、同期に前田吟・村井国夫がいた。『欲望という名の電車』の杉村春子の芝居に衝撃を受け、1967年文学座に入団した。同年、日活映画の『花を喰う蟲』に主演。その演技を新藤兼人監督に認められ1968年『藪の中の黒猫』に抜擢されると、全裸もいとわぬ演技で一躍有名になった〔。舞台女優として『欲望という名の電車』、『近松心中物語』、『唐人お吉』などで杉村春子の後継者としての期待が高まり、実力派として活躍した。テレビドラマでも『白い巨塔』の花森ケイ子役などを演じている。 私生活では、俳優座養成所時代からの同期だった秋野太作と1974年に結婚するも、短期間で離婚。その他三國連太郎、十八代目中村勘三郎、七代目尾上菊五郎、志村けんとのロマンスが取り沙汰されたこともあったが、「私はサービス精神がある限り、見ている人にこの人は帰ったら所帯があると思わせてはいけない」というポリシーを持っており、離婚後は生涯、独身を通した。また当時の女優としては池波志乃らと共に大変な酒豪で鳴らした。「本当に愛したひとは三國さんだけ」と公言し、映画「飢餓海峡」のロケを追い俳優座を辞め北海道に渡ったが、左幸子演ずる杉戸八重に嫉妬し、数ヶ月で俳優座に戻り女優一筋の道を選ぶ。その後文学座で加藤武に育てられる。その後、雑誌上で三國と最初で最後の対談をしているが、その場でも八重に対する猛烈な嫉妬心を語っている。 この頃から緑内障を患い、失明の恐怖にさいなまれるようになった。 1992年10月13日、静岡県伊東市での『唐人お吉』公演期間中の午前2時過ぎ、乗用車(トヨタ・スプリンターシエロ)が桟橋から海に転落する事故〔ちなみに、スプリンターシエロは当該事故の時点で、既に生産を中止していた(1991年5月の生産中止と同時に、モデルそのものも廃止された)〕により48歳で死去。同乗者の外山誠二と大滝寛は泳いで脱出したものの、太地は泳げなかった上〔「洗面器の水でも溺れてしまう」とカナヅチであることを語っていた〕、乗車前に深酒をしていたことから生還できなかった。駆けつけた佐藤陽子は、「死に顔は眠っているようだった」と語っている。 太地の事故死直後、プライベートでも親友だったカルーセル麻紀が自身の舞台上で感極まり「喜和子ぉ!!」と絶叫しながら号泣した場面がワイドショー等で放送された。 太地はコメディアン・志村けんの大ファンであり、その縁でTBS系『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』に出演したほか、フジテレビ系『志村けんのだいじょうぶだぁ』ではコントにも挑戦。柄本明と共に常連ゲストとなり、亡くなった際には急遽番組で追悼企画が組まれ、1992年10月19日に放送された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「太地喜和子」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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