|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 失敗 : [しっぱい] 1. (n,adj-no,vs) failure 2. mistake 3. blunder ・ 本 : [ほん, もと] 1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation ・ 本質 : [ほんしつ] 【名詞】 1. essence 2. true nature 3. reality ・ 質 : [しつ, たち] 【名詞】 1. quality 2. nature (of person)
『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』(しっぱいのほんしつ にほんぐんのそしきろんてきけんきゅう)は、社会科学面での旧日本軍の戦史研究。6名の研究者(戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎)による共著。 初版は1984年にダイヤモンド社(ISBN 4478370133)より刊行、1991年に中公文庫(ISBN 978-4122018334)で再刊。 == 概要 == ノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ沖海戦、沖縄戦と第二次世界大戦前後の日本の主要な失敗策を通じ日本軍の失敗の原因を追究すると同時に、歴史研究と組織論を組み合わせたノモンハン事件・太平洋戦争の学際的研究書である。 大前提として「大東亜戦争は客観的に見て、最初から勝てない戦争」であったとする。それでも各作戦においてはもっと良い勝ち方、負け方があるのではないか、というのが著者等の考え方である。各作戦は失敗の連続であったが、それは日本軍の組織特性によるのではないかと考えた。「戦い方」の失敗を研究することを通して、「組織としての日本軍の遺産を批判的に継承もしくは拒絶」することが出版の主目的であった(「本書のねらい」)。 戦史研究(事例研究)を中心とする防衛大学校研究者と、野中郁次郎などの組織論研究者(帰納法の思考に重点を置く)との、両者の共同研究によって生まれた。 結論で、日本軍は環境に過度に適応し、官僚的組織原理と属人ネットワークで行動し、学習棄却(かつて学んだ知識を捨てた上での学び直し)を通しての自己革新と軍事的合理性の追求が出来なかったとした。 1984年当時の著作であるが、いまの日本企業でも過去の成功体験が上部構造に固定化し、学習棄却が出来ない構造になりつつある、という懸念を示している〔GM(「無視された警告」)、ドラッカー、シャープ〕。その懸念はあたっていた。野中は、「戦略の本質」に続く続編である「失敗の本質 戦場のリーダーシップ編」(2012年、ダイヤモンド社(ISBN 4478021554)、2011年の連載)のまえがきにおいて、2011年福島原発事故に対する首相官邸の行動において同じことが繰り返された、と述べる。その原因として(「失敗の本質」にはなかった)「フロネシス(実践的な知)の欠如」という言葉を用いている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「失敗の本質」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|