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夸父(こほ)は、中国神話に登場する巨人族。 北方の地に棲んでいたとされる。 成都載天(せいとさいてん)という山に棲み、二匹の蛇を耳飾りにし、二匹の蛇を手に持っていたという。 〔山海経 海外北経 「夸父國在聶耳東,其為人大,右手操青蛇,左手操黄蛇。鄧林在其東,二樹木。」 和訳:夸父国は聶耳の東にあり、その人となり大きくて、右手に青い蛇をもち左手に黄色い蛇をもつ。鄧林はその東にあり、二本の樹木(の大きな林)。〕 ある話では、夸父は太陽を追いかけて原野を走り、太陽が沈む谷まで追い詰めることが出来た。しかし、夸父は喉が渇いていたので黄河と渭水の水をすべて飲み干した。それでも渇きが癒されなかったので、さらに北にある大沢(だいたく)という千里四方もある湖に行こうとしたが、その途中で死んでしまったという。 〔山海経 海外北経 「夸父與日逐走,入日。渇,欲得飲,飲於河、渭,河、渭不足,北飲大澤。未至,道渇而死。棄其杖,化為鄧林。」 和訳:夸父は太陽とかけらべして入日を追った。口がかわいて水がほしいなり、黄河と渭水で飲んだが、黄河と渭水ではなお足らず、北の大きな沢で飲もうとして、到着せぬさきに道で渇いて死んでしまった。その杖を棄てると、(杖は)化して鄧林となった。〕 == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「夸父」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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