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奄美料理(あまみりょうり)は、鹿児島県奄美群島の郷土料理 。地元奄美の方言では島料理(しまじゅうり)と呼ばれる〔恵原義盛、「序にかえて」『シマ ヌ ジュウリ 奄美の食べものと料理法』pp3-5、1980年、鹿児島、道の島社〕。沖縄料理や薩摩料理の影響を受けているが、鶏飯、レバーの味噌漬け、苦瓜の粒味噌炒め、ヒザラガイの酢味噌和え、油ぞうめん、パパイヤ漬けなどの独特の料理も存在する。甘口の粒味噌、蘇鉄味噌が調味料の主役で〔原口泉、「奄美の食文化」『奄美の食と文化』pp108-109、2012年、鹿児島、南日本新聞社、ISBN 978-4-86074-185-3〕、黒糖を加えた総じて甘めの味付けが特徴。 == 概要 == 奄美群島の有人8島(北から奄美大島、喜界島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島)は、沖縄県と同じく周囲を海に囲まれた亜熱帯の気候風土にあり、歴史的に中国や東南アジアとの海上交易の通路にあり、琉球王国や薩摩藩の支配を受けたことから、これらの地域の料理の影響を大きく受けている。 また、現在の経済作物がサトウキビ(うぎ)や柑橘類などの果実であり、稲は主要な作物ではなく、近海漁業が行われていることなどの条件によって、沖縄料理と共通の食材が多く使われている。例えば、黒糖、黒豚(アグー)を塩蔵した豚肉、ヤギ、タカサゴ(うるめ)、アオブダイ(いらぶち)、スジアラ(はーじん)、ハマダイ(あかまち)、アカイカ(そでいか)などの海産物、タイモ(たうむ)、スイゼンジナ(はんだま)、パパイヤ(まんじゅまい)などが特徴的な共通食材である。炒め物や魚のから揚げが好まれるのも中国料理の影響が強い沖縄料理と共通する。 一方で、味噌、キビナゴの煮干しなどの調味料、酢味噌を使う刺身の食べ方、豚骨や野菜の甘辛い煮物などの調理方法、七草粥(なんかんじょせ、七日の雑炊)、あくまきなどの行事食〔原口泉、「奄美の食文化」『奄美の食と文化』pp108-109、2012年、鹿児島、南日本新聞社、ISBN 978-4-86074-185-3〕、ハヤトウリ(せんなり)などの食材では薩摩料理の影響が伺える。 また、鰹節、黒豚、豚味噌、つき揚げ、苦瓜、ヘチマ、ツワブキのように沖縄、薩摩と(黒豚はさらに韓国の済州島などとも。ただし、現在のかごしま黒豚は外来種。)共通する食材もある。 気温が高い場所のため、酒は蒸留酒が主流であることは沖縄県、九州各地と共通するが、沖縄県がインディカ米をデンプン原料とする泡盛、鹿児島県のトカラ列島以北がサツマイモをデンプン原料とする芋焼酎が主流であるのに対して、奄美群島ではサトウキビの糖分であるショ糖と米のデンプンを原料とする奄美黒糖焼酎が特産で、主流である。黒糖焼酎は料理にも使われ、浜下りなどの伝統行事のお清めにも使われる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「奄美料理」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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