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シネマデプト友楽(シネマデプトゆうらく)は、奈良県奈良市角振町の三条通り沿いに存在した映画館。本館とEASTの2つの建物からなる。地元興行会社である谷井興業株式会社(後に株式会社友楽と改称)が運営していた。本項では同劇場と前身となった各劇場について記述する。 == 概要 == 1990年にそれまで運営していた4劇場を解体、新築する形で5スクリーンのシネマコンプレックス形式の映画館として本館が開館した。当時シネマコンプレックスと言う言葉が現在ほど普及していたなったため、映画のデパートの意味〔これ以前から複数の映画館が入居したビルを同様のコピーで呼ぶ例は存在し、古くは1956年に開館した横浜東宝会館なども「映画のデパート」と言うコピーが使われている。〕でシネマデプトと名付けられた。落成披露では当時の奈良県知事である上田繁潔や奈良市長の西田栄三などが駆けつけている〔「近畿初の“複合映画ビル”シネマデプト・友楽」『奈良日日新聞』1990年12月15日付朝刊、第1面。〕。テレビやレンタルビデオの普及で苦境に立たされていたが、劇場の受け入れ態勢が整えれば観客は増えるはずと考え方のもと映画館の建て替えを実行。改装後は自動化などで経費を3割カット、売上は4割増となった〔「三条通 谷井勇夫(大和し思ほ:3) 奈良」『朝日新聞』1991年1月8日付朝刊、奈良版。〕〔「谷井勇夫理事長 県興行環境衛生同業組合(マーケット)/奈良」『朝日新聞』1994年8月2日付朝刊、奈良版。〕。 シネマコンプレックスの形態が一般的になった1996年には5スクリーンでは作品数に対応できなくなり増館。小西さくら通りを挟んで100メートル程度離れた場所にシネマデプト友楽EASTを建設した。3スクリーンで隣接するゲームセンターと一体となったアミューズメント施設とした〔「最新設備の映画館オープン 奈良の三条通り」『朝日新聞』1996年12月17日付朝刊、奈良2版、第23面。〕。 社長の谷井勇夫と奈良県出身の映画監督である河瀬直美は親交があり、河瀬が主宰する映像制作集団「組画」が中心となって1997年5月から同劇場でミニシアター系の邦画を上映するなどの取り組みを行なっていた。上映作品には『Focus』、『Helpless』などがある〔「いい映画、もっと地元で見たい 県と若手映像グループが動く/奈良」『朝日新聞』1997年5月1日付朝刊、奈良版。〕〔「谷井勇夫さん 新発想で映画復興(キーパーソン97:7)/奈良」『朝日新聞』1997年12月25日付朝刊、奈良版。〕。河瀬が監督する『萌の朱雀』や『杣人物語』も同年10月に同劇場で上映されている〔「「杣人物語」河瀬直美監督の最新作映画 奈良で初公開/奈良」『朝日新聞』1997年10月17日付朝刊、奈良版。〕〔「地元奈良で公開 カンヌ映画祭・新人監督賞、河瀬さんの作品/奈良」『朝日新聞』1997年10月22日付朝刊、奈良版。〕。また、同じく奈良県出身の映画監督井筒和幸は『ゲロッパ!』の舞台挨拶で訪れ、学生時代に授業をサボって同劇場でよく映画を見たと述べている〔「映画「ゲロッパ!」勧めて 井筒監督が奈良市で舞台あいさつ=奈良」『読売新聞』2003年9月7日付朝刊、奈良版、第31面。〕。 2005年に本館がデザイナーズシネコンとしてリニューアル。バリアフリーに配慮し年配層にも受け入れられつつも、上質でスタイリッシュなデザインとなるよう改装された〔。以降、おすすめの映画館などのランキングに度々顔を出すようになる。 しかし、2000年以降に郊外に増えた競合館の影響で動員が伸び悩んだ上、運営会社社長が胃がんを患ったことが重なり2010年1月31日をもって閉館することとなった。さよなら興行として『ローマの休日』などを上映。過去の上映作品のポスターなどが無料で配布された〔「68年の歴史に終止符」『朝日新聞』2010年1月14日付朝刊、奈良1版、第22面。〕〔「68年の銀幕end」『読売新聞』2010年2月1日付朝刊、奈良版、第26面。〕。この閉館により、都道府県庁所在地にも関わらず奈良市は映画館が無い状況となった〔「『シネマデプト友楽』31日閉館 県都で唯一 映画館ゼロに」『読売新聞』2010年1月27日付大阪朝刊、セ奈良版、第29面。〕〔「奈良市から映画の灯が消えた日 」『naratvfreak』2010年5月7日投稿、奈良テレビ『ゆうドキッ!』2010年2月1日放送分。〕〔同じく県庁所在地の徳島県徳島市も映画館がなかったが、2012年3月18日にアニメ専門の映画館Ufotable CINEMAが開館した。また、山口市も市内唯一の映画館山口スカラ座が2012年11月1日に閉館するため映画館のない県庁所在地となる。厳密にはワーナー・マイカル・シネマズ高の原(現:イオンシネマ高の原)が地理的には奈良市に存在するが、同館を擁するイオンモール高の原が大規模小売店舗立地法の届出を京都府木津川市としているため、同館の興行場法の許可申請も京都府に行われている。〕〔「さよなら、県都の銀幕 『山口スカラ座』来月1日閉館」『朝日新聞』2012年10月26日付朝刊、山口・1地方、第29面〕。同館の映写設備は河瀬が理事長を務めるなら国際映画祭実行委員会に同年6月23日寄贈された〔「映写機や暗幕活用して 1月に閉館奈良の映画館 国際映画祭実行委に寄贈」『読売新聞』2010年6月24日付朝刊、奈良版、第29面。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シネマデプト友楽」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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