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女真(女眞、じょしん)は、女直(じょちょく)ともいい、満洲の松花江一帯から外興安嶺(スタノヴォイ山脈)以南の外満州にかけて居住していた満州民族。民族の聖地を長白山とする。10世紀ごろから記録に現れ、17世紀に「満洲」(「マンジュ」と発音)と改称した。「女真」の漢字は女真語の民族名「ジュシェン」(または「ジュルチン」)の当て字である。「女直」は遼興宗の諱(耶律宗真)に含まれる「真」の字を避けた(避諱)ため用いられるようになった〔たんに「真」の字を「直」と書き誤った、という説もある。〕。金朝を滅ぼしたモンゴル帝国および元朝時代の漢文資料では「女直」の表記が多く見受けられ、同じくモンゴル帝国時代に編纂されたペルシア語の歴史書『集史』などでも金朝や女真人について言及される場合、「女直」の音写である جورچه jūrcha で呼ばれている。 == 金代以前 == 女真は満洲に居住していた黒水靺鞨と呼ばれた集団の、彼等自身の自称を当て字したものとされる〔唐の時代に入朝した靺鞨人の名乗りが、女真の初見であると記録される。〕。主に農耕・漁労・牧畜・狩猟に従事し、中国との間で朝鮮人参・毛皮を貿易していた。黒水部・粟末部など様々な部族が在り、長く統一される事がなかった。また10世紀後半から11世紀に掛けて頻発した高麗軍の入寇のうち、1019年の刀伊の入寇において対馬、九州の大宰府を襲った「刀伊」(朝鮮語で外様を意味する)という海賊集団は、女真系の一部族が主体だったと考えられている〔鈴木哲雄「史研究最前線(17)高麗軍に救出された女性の証言--1019年の「女真海賊の侵攻」をめぐる日本と高麗」『歴史地理教育』693、歴史教育者協議会編、歴史教育者協議会、2005年12月。〕。刀伊の構成員については高麗人や契丹人なども混じっていたと言われるが詳細は不明である。 歴史に現れて以来、遼(契丹)に従っており、中国化の度合いによって熟女真と生女真の2大集団に分かれていた〔熟女真は黒水靺鞨に服属した渤海人のことで(渤海は建国当初から遼(契丹)に滅亡されるまで唐の文化を導入していた)、一方の生女真は粛慎から勿吉以降、ツングース本来の漁労や農耕,養豚,狩猟を生業としていた黒水靺鞨のことである。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「女真」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Jurchen people 」があります。 スポンサード リンク
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