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妥当 : ミニ英和和英辞書
妥当[だとう]
valid, proper, right, appropriate妥当 : [だとう]
 valid, proper, right, appropriate
妥当 ( リダイレクト:妥当性 ) : ウィキペディア日本語版
妥当性[だとうせい]

妥当性()は、演繹論証が持つ論理的特性であるが、一般に任意の文に対して使われる(ここでいう文とは、真か偽かという真理値を持つものをいう)。ここでは、論証を文の集まりとし、そのうちの1つの文が結論で残りは前提であるとする。前提とは、結論が(おそらく)真であると示す根拠である。
論証の結論が「確かに」真であるとされている場合、その論証は演繹的である。結論が「おそらく」真であるとされている論証は帰納的であると言われる。ある論証が妥当であるとは、結論が正しく前提から導き出されることを意味する。すなわち、妥当な演繹的論証であれば、真の前提から偽の結論が導き出されることはあり得ない。(一方、前提に偽がある場合には、真・偽どちらの結論も導き出されうる。) 次のような定義が一般的である。
* 論証が「演繹的に妥当」であるとは、「前提がすべて真で、かつ結論が偽」となることがないことをいう。(言いかえれば「前提が真ならば、結論が必ず真」)

  (なお前述からも分かるように、帰納的論証の場合には、形式が「妥当」であっても、真なる前提から導かれた結論が偽であることが「けしてない」とまでは言えない。)
妥当でない論証は「不当; invalid」である。
== 妥当な推論の実例 ==
以下は、演繹的に妥当な論証の有名な例である。
:全ての人間は死ぬ。
:ソクラテスは人間である。
:従って、ソクラテスは死ぬ。
これは、前提が真で結論も真だから「妥当」な論証だというわけではない。そうではなく、論理的に他の結論を導くことが不可能であるという事実によって「妥当」とされる。例をもうひとつ挙げる。
:ゴリラは消費税である。
:消費税は富士山である。
:よってゴリラは富士山である。
おかしな文だが、これも妥当な推論である。ただしこの二つの前提は真ではない(よってこの推論は健全ではない)。しかしそれでもこの推論は、妥当性は持つ。つまり妥当性というのは推論が持つ「形式」に対してのみ使われる言葉だということである。
以上の二つの論証では、前提群が真でありさえすれば、結論が偽となることはあり得ない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「妥当性」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Validity 」があります。

妥当 : 部分一致検索
妥当 [ だとう ]

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「 妥当 」を含む部分一致用語の検索リンク( 7 件 )
妥当
妥当性
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