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妻木松吉 : ミニ英和和英辞書
妻木松吉[つまき まつきち]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [つま]
 【名詞】 1. (hum) wife 
: [き]
 【名詞】 1. tree 2. wood 3. timber 
: [まつ]
 【名詞】 1. (1) pine tree 2. (2) highest (of a three-tier ranking system) 

妻木松吉 : ウィキペディア日本語版
妻木松吉[つまき まつきち]

妻木 松吉(つまき まつきち、1901年明治34年)12月13日 - 1989年平成元年)1月29日)は、日本昭和時代の左官強盗強姦犯。防犯講師。大正末年から1929年(昭和4年)まで帝都東京市で犯行を重ね、立ち去り際に被害者に防犯の注意をしたことから「説教強盗」と呼ばれ、世間を大いに賑わせた。服役後は自らの体験を元に各地で防犯講演を行った。
== 略歴 ==

=== 生い立ちから最初の服役まで ===
1901年明治34年)、山梨県甲府市橘町(現・甲府市丸の内)の甲府監獄(現・甲府刑務所)に生まれる。母の妻木たか(本名妻木ウメ〔筒井功『新・忘れられた日本人』p.137。〕)は山梨県西八代郡市川大門町(現・市川三郷町)の野守(非人〔山梨県では「穢多・非人」ではなく「エッタ・野守」という言い方をする人が多い。1873年、明治政府が太政官布告第225号で下級警察官を「番人」と改称する旨の通達を出したところ、「番人」が多くの地方で非人の異称だったために反発を受け、布告の撤回を余儀なくされ、1875年には「巡査」の語に統一して今日に至っている。ところが山梨県では太政官布告を忠実に実行し、下級警察官を番人と呼ぶ代わり、非人を「野守」と呼ぶことにした、という経緯があった。筒井功『新・忘れられた日本人』p.147-148。

また、1932年に刊行された『犯罪実話集 : 捜査資料』(警察思潮社編輯局編、松華堂書店)によると、野守は農村社会における階級的職業で、慶長6年の甲州代官地検による記録に「野守、山守、火守を置く」とあり、天領の土地や米を守らせるために置かれ、各戸から収穫物の一部を報酬として得るというものだったが、松吉逮捕時の1929年まで野守が残っていたのは甲州地方のみだったという。 当時の野守は、各集落に一人ずつおり、年に2回各戸から集金して報酬を得、脚絆にわらじの軽装に棒を携えて日夜警邏し、野盗を捕えて巡査に引き渡すのが職務だったが、もみ消す代わりに親族から金銭を得たりもしていた。そのほか、葬式の手伝いや墓掘り、役場の使い走りなどの雑用や、小作、狩猟などで副収入を得ていた。野守は他家の軒先から中に入るのを禁じられるなど差別されていた。〕)の娘で、製紙会社の工員として働いていたが、同僚の河西徳太郎と知り合って同棲するようになり、妊娠8~9ヶ月の頃に窃盗罪で逮捕され、懲役3月の実刑判決を受け、甲府監獄で松吉を私生児として出産した〔筒井功『新・忘れられた日本人』p.137-138。〕。
松吉が出まれた直後に実父は肺炎で死亡〔。母は出所後、市川大門町の河川敷の生家に戻り、ここで飴の行商をしながら松吉を育てた(このため、松吉の本籍は母の生家である市川大門町無番地となった〔筒井功『新・忘れられた日本人』p.138-139。〕)。
1907年(明治40年)数え7歳の時、母が中巨摩郡三恵村加賀美(現・南アルプス市)の野守の近藤米造と結婚。その後母は8人の子をもうけ、生活は極貧であった。1913年(大正2年)加賀美小学校を卒業すると、県内の中巨摩郡田富村(現・中央市)・同郡南湖村(現・南アルプス市)などを転々と奉公に出された。のち山梨化学工業株式会社に勤務したが、1年で退職。大井村(現・南アルプス市)の精乳舎に配達夫として住み込みで勤務したが、この頃から集金をごまかすようになった。スリの現行犯で逮捕され、1920年(大正9年)6月9日には詐欺窃盗横領罪で8か月の懲役を言い渡されて、甲府刑務所で最初の服役生活を送る。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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