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創始者効果(そうししゃこうか、founder effect)とは、「隔離された個体群が新しく作られるときに、新個体群の個体数が少ない場合、元になった個体群とは異なった遺伝子頻度の個体群が出来ること」を指す。生態学・集団遺伝学の用語。始祖効果(しそこうか)、入植者効果(にゅうしょくしゃこうか)とも呼ぶことがある。 == 概要 == 祖先となる個体群の遺伝的浮動が子孫に与える影響(創始者効果)について、1930-40年代にシーウォル・ライトによって理論的な研究が行われた〔Templeton, A. R.(1979) "The theory of speciation via the founder theory ". ''Genetics''. 94:1011-38.〕〔Wright, S. (1931) "Evolution in Mendelian populations." ''Genetics'' 16:97-159. - (1932) "The roles of mutation, inbreeding, crossbreeding, and selection in evolution." ''Proc. 6th Internatl. Cong. Genetics'' 1:356-366. - (1939) "The distribution of self-sterility alleles in populations." ''Genetics'' 24:538-552. - (1940) "Breeding structure of populations in relation to speciation." ''Amer. Nat.'' 74:232-248. - (1941) "On the probability of fixation of reciprocal translocations." ''Amer. Nat.'' 75:513-522. - (1942) "Statistical genetics and evolution." ''Bull. Amer. Math. Soc.'' 48:223-246.〕。この現象について、1952年にエルンスト・マイヤーは、「少数個体からなる新しい個体群が確立される時に、元になる個体群の遺伝的変異(遺伝的多様性)の小さな一部だけが引き継がれる効果」と定義を与えた〔Provine, W.B. 2004. "Ernst Mayr: Genetics and Speciation " ''Genetics'' 167: 1041-1046. - 1951年に記述した論文が1952年に外部へ示された後、文献としては Mayer (1954)となった。〕〔Mayr, E. 1954. Change of genetic environment and evolution. In Huxley, J. (ed) Evolution as a Process, Allen and Unwin, London.〕。創始者効果が起きると、新しい個体群は、遺伝子頻度も外観も、元になった個体群と全く異なるように変化するかもしれない。極端な場合、創始者効果は種分化(cf.進化#進化の実体)とそれに引き続く新種の進化を導くと考えられている。 右に示す模式図では、元になる個体群は、ほぼ同数の青と赤の個体からなる。3つのより小さい個体群は、元の個体群から個体が無作為抽出された結果、片方の色の個体からなるか、片方の色が優勢になっている(創始者効果)。個体群の個体数の急激な減少は、「新しい」個体群を作るものではないが、「創始者効果」と同じ影響を持つ「ボトルネック効果」をもたらすことがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「創始者効果」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Founder effect 」があります。 スポンサード リンク
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