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|- | colspan="2" style="padding: 0;"| 『To Heart』(トゥ・ハート)は、1997年にLeafから発売された学園ラブコメビジュアルノベル。 == 概要 == 本作は、サウンドノベルの手法を取り入れた「ビジュアルノベル」の『雫』『痕』により、マニアックな支持を集めていたアダルトゲームブランド「Leaf」によるシリーズ第3弾である。シナリオライターの高橋龍也によれば、本作は当時に閉塞感のあったLeafの売り上げに貢献するよう企画されたものとのことで、マニアックな色彩の強い前2作と比較して、より広い客層にアピールする作品となっている。 『雫』『痕』が、サウンドノベルの元祖である『弟切草』から連なる流れを色濃く反映した、グロテスクな描写を用いたサスペンス調の作風であるのに対し、本作はライトノベルの雰囲気を取り込み、より大きなマーケットへの訴求を図った。この狙いが的中し、売り上げも増大する。アダルトゲームのジャンルにありながら、あくまでも軽妙に学園生活を描き、さわやか系成人向けゲームという新しいジャンルの先駆けとなった。PS版は10万本以上を売り上げ、普段このようなジャンルのプレイ経験を持たない当時の若年層ユーザーを大きく取り込んだパイオニアでもある。そのため、当時に若年層ユーザーだった者たちへの知名度は非常に高い。 本作では、作中に登場する美少女キャラクターとのセックスシーンよりも、そのための手段である日常のコミュニケーションシーンに重点が置かれている。本作以降はそのような傾向を持つ作品が増え、美少女ゲーム界におけるパラダイムシフトとなった〔東浩紀、佐藤心、更科修一郎、元長柾木 「どうか、幸せな記憶を。」『批評の精神分析 東浩紀コレクションD』 講談社、2007年、220-221頁。ISBN 978-4062836296。〕〔前島賢 『セカイ系とは何か ポスト・エヴァのオタク史』 ソフトバンククリエイティブ、2010年、70-72頁。ISBN 978-4797357165。〕。 原典であるPC版のタイトルは『To Heart』だが、PS版以降の移植作品では、間のスペースがない『ToHeart』をタイトルとしている。これは当時のPSがアダルトゲームからの移植を建前上禁止していたため、わずかにタイトルを変えることで別作品として扱ったものである。本作から2年後の世界を舞台にした続編『ToHeart2』では、成人向け版、全年齢向けの移植版ともにスペースのない表記を採用している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「To Heart」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 To Heart 」があります。 スポンサード リンク
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