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孕のジャン(はらみのジャン)は、高知県の浦戸湾の民間伝承における怪異の一つ。単に「ジャン」ともいう。「孕」とは、高知の海岸に並行する山脈が湾に中断された両側の突端部と、その海峡とを含む地名である。少年向け雑誌『少年世界』の前身である『日本之少年』では、土佐の三不思議の一つとして数えられていた。 == 概要 == 海の上で「ジャン」と物音がする現象であり、この音が聞こえると、漁でまったく魚が捕れなくなるという〔。ある怪談によれば、暗い湾内がパッと明るくなり、落雷のように「ジャン」と音がして、湾内のあちこちに「ジャン」「ワンワン」と響きわたり、それきり魚がまったく捕れなくなったという〔。 昭和初期においても、浦戸湾で夜釣りする者は一度や二度、必ず遭っている不思議な現象といわれた。ある者が昭和20年代に夜釣りをしていたところ、それまで静かだった海で急に魚たちが跳ね回り始め、月に照らされていた海面が突然真っ暗になったかと思うと、押し寄せる波とともに海底が昼間のように輝き、「ジャーン」という音が響き、それきり魚がとれなくなったという。 物事がだめになる「おじゃん」という言い回しは、江戸時代に火事の鎮火を知らせる半鐘の音が由来といわれるほか、この怪異を由来とする説もある〔。 これに似た話で、高知の宇佐湾である者が夜釣りをしていたところ、そばでイルカが「ドボン」と音を立て、釣りの邪魔をしたという話もある。「ドボン」もまた、だめになることを意味する博打用語である〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「孕のジャン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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