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学士(工学)(がくし こうがく、英 B. Engineering:Bachelor of Engineering)は、学士の学位の一つ。工学領域の主な学士号の一つで上位の教育課程では修士(工学)や博士(工学)などの学位がある。旧学位制度では工学士と称した〔日本学術会議編「」参照。〕。 == 概要 == 当該学位は主に四年制大学の工学部や理工学部系統の学部学科で取得が可能である。日本国内での工学分野の学士号は比較的古く、工部大学校の卒業生には第1等及第した場合には工学士の称号が授けられ、第2等は試験を課し合格した場合に授けられる制度が定められていた。後に一等学士(The degree of Master of Engineering)から五等学士までの学位が制定され、成績の程度に応じてそれぞれの等級の学位が与えられていた〔宮地正人、佐藤能丸、櫻井良樹編『明治時代史辞典第1巻』(吉川弘文館、2011年) 487頁、488頁参照。〕。1887年(明治20年)の帝国大学令発布により、学士号は学位から称号へと移行。工部大学校も東京大学工芸学部と合併により帝国大学工科大学となり、東京帝国大学工学部の前身となった〔東京大学ウェブサイト「東京大学工学部 沿革・歴代研究科長 」参照。〕。またこの帝国大学令発布以後、全国に帝国大学が設立され、工学部を置く大学も拡大していった〔一例として京都では1898年(明治31年)に理工科大学の一学科として工業化学科が設立され、これが京都大学工学部の前身となっている。京都大学ウェブサイト「沿革 京都大学工学部 」参照。〕。1920年(大正7年)には大学令が発布され、私立専門学校令に基づく専門学校であった私立大学も正式に大学として認められた。これに伴い、早稲田大学が従前の理工科を理工学部へと移行するなどし、私立大学でも工学士号が授与されるようになった〔早稲田大学ウェブサイト「歴史 理工学術院とは 」参照。〕。 第2次世界大戦の終戦後、1947年(昭和22年)、学士は学校教育法に基づく称号となり、大学も新制大学に移行〔電子政府ウェブサイト「学校教育法 」参照。〕。1956年には文部省により大学設置基準が定められ、工学士も29種ある学士号の一つと定められた〔日本学術会議編「」参照。〕。 その後、1991年に学校教育法はじめ学位規則が改正され、学士号は再び学位として位置づけられるとともに、それまで「○学士」と専攻分野を先頭に冠していた名称を新ため「学士(○○)」と専攻分野を括弧で付記する表記に変更され、工学士の称号は学士(工学)の学位に移行。この制度改正に伴い、従前の制度で授与されていた工学士の称号については学校教育法附則にて学位と看做されることとなった〔電子政府ウェブサイト「学校教育法 」参照。〕。 また、これまで通り4年制大学の工学部などを卒業する場合に授与されるほか、新たに創設された独立行政法人大学評価・学位授与機構でも、高等専門学校等の専攻科(いわゆる学士課程)を修了し所定の学修を修めた者などに対して審査を行い、4年制大学卒業と同等の水準にあると認められる場合に学士(工学)の学位を授与する道が開かれた〔大学評価・学位授与機構編『http://www.niad.ac.jp/n_gakui/index.html』〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「学士(工学)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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