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『宇宙大戦争』(うちゅうだいせんそう)は、1959年(昭和34年)12月26日に公開された日本の特撮映画。製作、配給は東宝。カラー、東宝スコープ。同時上映は『サザエさんの脱線奥様』。 アメリカ、イギリスなどの英語圏では『 ''Battle in Outer Space'' 』のタイトルで公開された。 == 概要 == 東宝が『地球防衛軍』の姉妹編として製作した大作SF映画。『地球防衛軍』に登場した安達博士、白石、リチャードソン博士、インメルマン博士という役名が本作に再登場している。ただし、インメルマン博士以外の人物を演じたのは別の俳優である。 ナタール人の武器である「冷却線による浮遊現象」の科学考証の基礎となっている「重力の本質は核振動であり、物質が絶対零度に近づくほど、核振動が微細なものとなる。したがって、絶対零度近くにまで冷やされた物体は無重量状態となる」という理論は、映画製作当時唱えられていた仮説に基づいているが、実際は当時の物理学でもすでに否定された学説である。 月面のシーンは、1950年に噴火したばかりの三原山の溶岩地帯で撮影された〔平凡社『国民大百科事典』での解説より〕。重力の少ない月面でのふわふわとした歩行演技は、土屋嘉男の発案によるもの。共演者らは半信半疑で抵抗する者もいたが、土屋はのちにアポロ宇宙船の月面着陸の中継映像を見て、我が意を得たりの思いだったと語っている。 特撮監督の円谷英二は当時すでに世界的名声を得ており、彼の特撮映画は海外でも大評判となっていた。この映画ではついに、東宝が製作発表した段階でアメリカの映画バイヤーが買い付け契約を結ぶために来日し、これは以後の恒例となった。 本作品では「侵略者ナタール人の基地は月の裏側にある」という設定になっており、国際会議の場面で月の裏側の図解が出てくる。これは映画公開より少し前の1959年10月4日、ソ連の無人探査機ルナ3号が世界で初めて撮影に成功した月面裏側の写真に基いて作図されたもの。つまり、当時としては「宇宙に関する最新の情報」が盛り込まれたSF映画である。 なお、零号版フィルムでは合成前のカットシーンや合成素材、光線のタイミング、シーンの尺の長さ等が異なった物が収録されているものの、長い間所在不明とされていたが、フィルムの発見により、2014年11月24日に日本映画専門チャンネルで初放送された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「宇宙大戦争」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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