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安息香(あんそくこう、あんそっこう)はツツジ目エゴノキ科エゴノキ属のアンソクコウノキ (''Styrax benzoin'')、またはその他同属植物が産出する樹脂のことである。アンソクコウノキなどの樹木に傷をつけてそこからにじみ出て固化した樹脂を採集する。主要な成分は安息香酸である。 ベンゾイン (benzoin) とも呼ばれるが、化合物名のベンゾインとは別である。安息香酸 (benzoic acid) の名はこの樹脂から得られたことによる。ベンゼン (benzene) の名も安息香酸から得られたことにちなむので、間接的にこの樹脂に由来している。 == 名前の由来 == 安息香の名の由来にはいくつかの説がある。一説にはパルティア(漢名が安息)で用いられていた香りと安息香の香りが似ていたのでこの名がついたという。また中国の明の時代に記された『本草綱目』には諸邪を安息する効能があることから名づけられたとの記載がある。また、チンキの蒸気に呼吸器の粘膜を刺激して痰の排出を促進する作用があることから安息香と名づけられたという説もある。 ベンゾインの名はガム・ベンジャミンと呼ばれていたものが訛ったものと考えられている。またこのベンジャミンは人名由来ではなくジャワから来た香を意味するアラビア語のルバーン・ジャーウィー(لبان خاوي、ジャワの乳香)が訛ったものという説がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「安息香」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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