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台風(たいふう、颱風、typhoon、taifū)は、北西太平洋や南シナ海(赤道以北、東経180度以西100度以東)に存在する熱帯低気圧のうち、中心付近の最大風速が17.2 m/s(34ノット、風力8)以上のものを指す〔台風に関する用語 気象庁 2012年7月30日閲覧。〕。 == 定義 == 台風は、熱帯・亜熱帯の海洋上で発生する熱帯低気圧が発達したものである。 その勢力の基準は、既述の通り、中心付近の最大風速(10分間平均)17.2m/s以上というものである。この値のほとんどは、風速計による現地観測ではなく、経験に基づいた推定である。なお、世界気象機関(WMO)の世界気象監視計画(WWW)により、北西太平洋海域の台風監視活動を行う中枢として、日本の気象庁が「熱帯低気圧プログラムに参画する地域特別気象中枢」(RSMC for TCP)に指定されている。この海域では中国、台湾、フィリピン、ベトナム、アメリカなどの気象機関がそれぞれ台風の監視を行い独自に台風の風速の推定を行っており、機関によって多少の誤差が出ることもある。 またその区域の基準は、中心が東経100度線から180度経線までの北半球に存在するというものである〔。これは、海域としては北太平洋の西部(北西太平洋)にあたり、南シナ海、東シナ海、フィリピン海、日本海などの付属海もこの範囲に入る。同様に、北インド洋と南太平洋の熱帯低気圧のうち最大風速が17.2m/s以上のものを「サイクロン」〔〔ただし、「サイクロン」は「温帯低気圧を含めたすべての低気圧」を意味することもある〕、北大西洋と北東太平洋の熱帯低気圧のうち最大風速が32.7m/s以上のものを「ハリケーン」〔ハリケーンは台風やサイクロンよりも風速の基準が高い。なお、この区域で最大風速が17.2m/s以上32.7m/s未満のものをトロピカルストームと呼ぶ。〕と呼ぶ。これらの境界線を越えた場合は、呼び方が変わる。 例えば、2006年に北東太平洋で発生したハリケーン・イオケは、経度180度を越えて西に進み台風12号になった。このように、区域を跨って台風に変わったものを越境台風と呼ぶ。 反対に、例えば1972年の台風29号は、マレー半島を通過してベンガル湾に抜けたことによりサイクロンとなった。 ちなみに、世界気象機関の国際分類では、区域に関係なく、熱帯低気圧は最大風速によりトロピカル・デプレッション、トロピカル・ストーム、シビア・トロピカル・ストーム、タイフーンの4段階に分類されている。「台風」と「タイフーン」は英語では共に"typhoon"と呼ぶが、概念としては異なる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「台風」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Typhoon 」があります。 スポンサード リンク
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