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スピード太郎(スピードたろう)は、宍戸左行による児童漫画。1930年代前半(昭和初期)に読売新聞の日曜付録に連載された。手塚治虫より先に映画的手法を取り入れたストーリー漫画として知られる。 == 概要 == 『スピード太郎』は、少年太郎の活躍を描くストーリー漫画である。太郎は、クマとサルを仲間にして、山や船上などさまざまな舞台で悪党と渡り合う。スキー板を頭につけて逆さになって滑ったり、敵を追うために秘密基地から垂直離着陸機を飛ばすなど、滑稽なアクションと空想科学的な小道具が全編にわたって描かれている。 この漫画は、映画的手法を取り入れたストーリー漫画の先駆といわれる。ここでいう映画的手法とは、視点の変化、クローズアップ、ロングショットなどの構図・構成をさす。例えば、太郎を高所に吊り上げているロープを悪党が切ろうとするシーンでは、吊り上げられた太郎とその下の地面を俯瞰で描いたあと、下からロングショットで太郎を小さく描いて、高所の恐怖感を煽る。そして、ピンと張ったロープに悪党のナイフが当てられている様子をクローズアップで描き、緊迫感を出している。 1930年12月に読売新聞の日曜版の付録『読売サンデー漫画』で連載開始、途中で『よみうり少年新聞』に移り、1934年2月に連載終了。全113ページ。1935年に箱入りで多色刷りの豪華な単行本が第一書房から出た。本作の成功をきっかけに、児童漫画の新聞連載が盛んになり、昭和初期の漫画流通において新聞が大きな役割を果たすようになった。 同時期の作品に、最初の少女漫画といわれることもある『とんだはね子嬢』(北澤楽天、1928年)、絵物語『長靴の三銃士』(文: 牧野大誓、絵: 井元水明、1930年)、『のらくろ』(田河水泡、1931年 - 1941年)がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スピード太郎」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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