|
(n) official seal =========================== ・ 官 : [かん] 【名詞】 1. government service 2. the bureaucracy ・ 官印 : [かんいん] (n) official seal ・ 印 : [しるし, いん] 【名詞】 1. (1) mark 2. (2) symbol 3. (3) evidence
官印(かんいん)とは、中国や日本において身分証明・公的証明のために官吏・役所に配られた官製の印章。元は純粋な実用印であるが、宋代頃からその美術性の高さが評価されるようになり、蒐集・鑑賞の対象、篆刻の参考資料として使用されるようにもなっている。 ==概要== 官印の制度は春秋時代から見られるが、統一的な制度として定着したのは中央集権制・法治体制が確立された秦代からである。 中央集権制における地方政治は、各地に設置された役所やそこに勤める官吏が、中央政府から委譲された一定の権限を行使することによって行われる。管轄区域内での決裁事項に対して裁可を下したり、中央に申請や報告を行ったりするのがその主な業務となるが、この際には必ず公式に行われたものであることの証明を添付した公文書を発行する必要がある。またそのためには、役所や官吏自身も自分たちが国家の承認を得た公的な立場にある存在であることを証明しておかなければならない。このような各種の公的証明を端的に行うために考え出されたのが「官印」である。 官印には官吏に支給する印と役所に支給する印があり、武官にも支給された。官吏の場合は職名が、役所の場合は役所名が刻まれるのが一般的である。紐(ちゅう、持ち手)の部分に印綬(いんじゅ、太いひも)を通し、常に腰のベルトにぶら下げていたため官吏の象徴として見られていた。俗に官職に就くことを「印綬を帯びる」と表現するのはこれによる。 なお、紙に押して使うようになったのは唐代以降で、魏晋南北朝時代までは木簡・竹簡の束を止める「封泥」という粘土の塊に押していた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「官印」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|