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定位置停止装置(ていいちていしそうち、TASC:Train Automatic Stop-position Controller)は列車が駅に停車する際に自動的にブレーキをかけてホームの定位置に停止させるための運転支援装置である。「定位置停止支援装置」とも呼ばれる〔昭和鉄道高等学校編『鉄道のしくみと走らせ方』かんき出版、2007年9月21日、281頁。〕〔新星出版社編集部編 『鉄道のしくみ』新星出版社 、2007年1月25日、122頁。〕。 == 解説 == もともとは1950 - 60年代に開発が進められたが、ブレーキの応答性などの問題や、必要性が薄い(一般に、列車が駅に停車する際には、停止目標を中心にある程度の範囲内に停車すれば支障がない)ことから、当時は実用化されることはなかった。 その後、1970年代後半より自動列車運転装置 (ATO) の機能の一部として、新設の地下鉄や新交通システムなどで導入が始まった。既存の鉄道においても、ワンマン運転化に伴うホームドアや触車防止センサーなどの導入により、停止時に列車側とホーム側の扉位置を整合させる必要性が生じてきたため、ATOを設置するほどでもない、あるいはATOによる自動運転がなじまない路線(主に踏切、降雨等がある地上区間)を中心にTASCが普及しつつある。 基本的なシステムとしては、ATOと同じく、駅手前の一定区間外方に3つの位置補正用地上子(無電源地上子)〔一番手前から駅にかけて設置されており、P1-P3地上子と呼ばれている〕と駅の停止位置に定位置停止地上子(有電源地上子)〔P4地上子と呼ばれている〕を設置しており、1番外方に設置してある位置補正用地上子から、停止位置までの距離情報を受信すると、車上側に停止位置までの速度パターン(TASC防護パターン)を発生させ、そのパターンに追随するようにブレーキパターン制御を行い、列車の減速(ブレーキ)制御が行われ〔列車自らが有している距離情報の補正を行い、実際の列車速度と残距離データを基にするフィードバック制御で行われる。〕、停止位置(定位置停止地上子の位置)まで列車を自動的に停止させる、また、車両のブレーキには迅速な応答性が求められるため、電気指令式ブレーキの採用が不可欠である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「定位置停止装置」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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