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『寶慶記』(ほうきょうき)は、曹洞宗の開祖道元が、宋で天童如浄の下で学んだ時の記録。 ==内容== 道元が如浄禅師に就いて学んでいた頃の記録であり、道元が学道を進めていく過程で疑問に思ったことを如浄禅師に聞いたものである。特に、道元禅師が日本に帰国されてから『正法眼蔵』等を撰述されるのだが、その内容と明らかに相違する内容が説かれているものもあれば、影響を受けているものもある。そこで、道元がどのような立場で自身の宗教を確立されたのかを知る絶好の資料とされていたが、現代では、これは参学時のノートではなく、道元が自身の考えをまとめたものであるとする説がある。 その質問の内容は多岐にわたるが、ここでは、池田魯参の研究を踏襲する〔、池田魯参『宝慶記――道元の入宋求法ノート』、大東出版社、2004年〕 。 # 随時参問の許可 # 教外別伝 # 二生の惑果 # 自知即正覚 # 弁道功夫の種種 # 楞厳経と円覚経 # 業障 # 撥無因果 # 長髪長爪 # 仏祖の聖胎 # 裙袴の腰縧 # 緩歩の法 # 善悪の性 # 禅宗の呼称と仏祖の大道 # 祗管打坐 # 業障本来空 # 了義経 # 感応道交と教家の是非 # 文殊の結集 # 着襪の法 # 胡菰を食べるな # 風の当る処での坐禅 # 一息半趺の法 # 褊衫 # 法衣と糞掃衣 # 迦葉附属の袈裟 # 四箇の寺院 # 六蓋を除く # 法衣を著けぬ # 大悲を先とする坐禅 # 獅子形と蓮華蓋 # 風鈴頌 # 一切衆生は諸仏の子 # 閉目と開目の坐禅 # 大小二乗を超える坐禅 # 坐禅と吉瑞 # 今年六十五歳 # 正身端坐 # 経行直歩の伝統 # 心は左掌におく # 菩薩戒の臘 # 初心後心得道 :後書 懐弉と義雲の奥書 このように、「坐禅時の注意点」「身心脱落の内容」「経行法」「経典の読み方」「威儀の基本」「礼拝偈」等々が記されている。なお、上記文献では、42問にしているが、古来からは50問といわれてきた。その数え方を行うものとして、『日本禅籍史論』では、問答28、慈誨22と数える。道元は、特に如浄禅師にお願いしてこうした質問をする許可を得たのであるが、その経緯が「宝慶寺本」等に記載されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「寶慶記」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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