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宝永通宝(ほうえいつうほう)とは、江戸時代に鋳造された銭貨の一種で宝永5年(1708年)に発行された十文銭である。江戸時代当時は大銭(おおぜに)と呼ばれた。 == 概要 == 銭文は「寳永通寳」であり、背(裏面)には「永久世用」と鋳込まれ、その字間に「珍」の極印が打たれている。しかしその流通とは裏腹であった。 鋳造期間が一年以内と短いものであったが、末尾の「寳」字のウ冠の第二画が長いものと短いものが存在し、それぞれ「深冠」、「浅冠」と呼ばれ、量目はそれぞれ、2.5匁(9.37グラム)、2.3匁(8.62グラム)と「浅冠」の方が軽い。これは鋳銭利益が上がらず、途中から量目を縮小したためと言われる。また「深冠」には「永」字の縦画が垂直な「直永」と呼ばれる手代わりが存在する。写真のものは「深冠」の通常のものである〔瀧澤武雄,西脇康 『日本史小百科「貨幣」』 東京堂出版、1999年〕〔青山礼志 『新訂 貨幣手帳・日本コインの歴史と収集ガイド』 ボナンザ、1982年〕。 また寳永通寳には、宝永4年(1707年)に試鋳された、左右に「寳永」の二文字と裏面に「万世通用」が鋳込まれた二字寳永(にじほうえい)、および上下に「永十」と裏面に「永大」が鋳込まれた二字永十(にじえいじゅう)と呼ばれる試鋳貨幣が存在する〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「宝永通宝」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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