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実隆公記(さねたかこうき)は、室町時代後期の公家、三条西実隆の記した日記。期間は、文明6年(1474年)から天文5年(1536年)までの60年以上に及ぶ。同時代の一級資料。記述は京都の朝廷、公家や戦国大名の動向、和歌、古典の書写など多岐に及ぶ。自筆本が現存し、1995年(平成7年)に重要文化財に指定された。 == 概要 == 室町時代後期の公家文化を理解するのに有用な史料である。鎌倉時代から室町時代前期の日記とは異なり、儀式に関する記述はわずかで、多くが禁裏への出仕、歌会、寺社参詣、火災や戦乱などの記述で占められている〔高橋秀樹「歴史記録への招待」『歴史読本』(2000年6月号)、261~262ページより。〕。これは同時期の公家の日記に共通する特徴である。 高橋秀樹によると、実隆は「中世で一番の著述家」として群を抜いており、実隆なしに中世後期の文化を語ることはできず、『実隆公記』なしに中世後期の歴史を語ることもできない、としている〔高橋「歴史記録への招待」、『歴史読本』(2000年6月号)、260~261ページ。同論文で高橋は実隆を一条兼良・藤原定家・二条良基と比較し、インターネットで検索できる「国書基本データベース」での著作件数をもとに、実隆が著述家として優れていることを主張している。〕。 実隆の死後400年以上にわたって、自筆の原本は三条西家に代々伝えられてきたが、太平洋戦争後に東京大学史料編纂所に移管され、同所に所蔵されている。翻刻版が、続群書類従完成会より刊行されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「実隆公記」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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