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宮交バスカ(みやこう-)は、宮崎県に路線網をもつ宮崎交通(宮交)の路線バスで使用できるICカード式乗車カードである。2002年10月1日運用開始。宮崎交通の商標登録である〔日本 第4665369号及び第4665370号(権利者宮崎交通株式会社)〕。 ==概要== 東京周辺でSuicaが導入された翌年の2002年に開始。IC乗車券としては大手のICOCA(2003年開始)やPiTaPa(2004年開始)に先んじており、バス専用カードとしては世界で初めてサイバネ規格に準じたICカードとなっていて、将来の鉄道ICカードとの共通利用も視野に入れている。 どこのカードとも相互利用は実施されていないが、近隣他社のRapiCa、いわさきICカード(ともに2005年)、nimoca(2008年)やSUGOCA(2009年)等よりも早く供用開始し、宮崎交通が1社でほぼ全県をカバーしていることもあって、宮崎県内では普及している。 発行枚数は2015年5月現在で約19万枚(対県人口比約18%)。利用率は宮崎都市圏で約8割、全体で約6割となっている。 乗車運賃の10%を「乗車ポイント」として蓄積、次の運賃チャージ時にバス利用のバリューに変換させる事で回数券時の割引率を維持していたが、原油価格高騰による燃料費の上昇等に伴い、2008年4月から3%付与に変更した。この方式では、自社バス乗車時にのみ「乗車ポイント」が付与されるので、将来の共通利用時に普通運賃での精算が可能になり、かつ回数券と同等の割引率を維持できる。このほか、乗継割引サービス・往復割引サービスも適用され、実用化に到ってはいないが、乗り換えても通しキロで運賃を計算できる「直通運賃」の適用も可能なプログラムになっている。 現在、宮崎交通の一般路線と県内高速路線全路線の他、延岡 - 熊本間の「あそ・たかちほ号」(宮交便のみ)でも利用できる。過去には宮崎 - 鹿児島間の「はまゆう号」でも使用出来たが、2010年12月20日から新たに南国交通との2社共同運行となったことによりこの路線においては使用中止となった。また、同一県内路線である宮崎 - 延岡間の「ひむか号」においてもJR九州バスとの2社共同運行であるため使用不可となっている。 また、乗車運賃の1%を「サービスポイント」として貯める、マイレージプログラムもバス会社としては初めて採用したが、2012年3月31日をもって取り扱いを終了した。「サービスポイント」は定期乗車券の運賃にも適用することができた。 2004年11月からは、「サービスポイント」をANAのマイルに変換するサービスをANA宮崎就航・宮崎交通総代理店50周年記念で開始〔ANAマイレージクラブ 宮崎交通 〕したが、2008年3月31日をもって提携を終了している。また、記念バスカードとして、ANAのマイレージクラブ機能に電子マネーEdyまで搭載した「AMC-Edy-宮交バスカ」〔NH、バス・マイレージ・Edy機能の一体化カード発行、宮崎交通と提携 トラベルビジョン2004年10月26日〕も10,000枚限定発行した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「宮交バスカ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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