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宮口精二 : ミニ英和和英辞書
宮口精二[みやぐち せいじ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [くち]
 【名詞】 1. mouth 2. orifice 3. opening 
: [せい]
 【名詞】 1. spirit 
: [に]
  1. (num) two 

宮口精二 : ウィキペディア日本語版
宮口精二[みやぐち せいじ]

宮口 精二(みやぐち せいじ、1913年11月15日 - 1985年4月12日)は、日本俳優。本名は宮口 精次
築地座を経て文学座に参加し、同座の中心として多くの舞台に立ち、文学座退団後は東宝演劇部に所属して商業演劇に出演した。戦後から映画にも多く出演、巨匠監督の作品に立て続けに起用され脇役として活躍した。個人雑誌『俳優館』の刊行もしていた。主な出演映画に『七人の侍』『張込み』『日本のいちばん長い日』など。
==来歴・人物==
1913年(大正2年)11月15日東京府東京市本所区緑町(現在の墨田区)に、大工の父・周市と母・もとの6人兄弟の次男として生まれる〔『日本映画俳優全集・男優編』、キネマ旬報社、1979年、p.575〕。幼時に本所区内の林町に移住する。
中和尋常小学校を経て東京市立第二中学校に入学するが、家庭の経済的事情から同校の夜学である上野夜間中学に転じ、同時に校長の紹介で福徳生命(現在のマニュライフ生命保険)東京支店に給仕として入社する〔。1931年(昭和31年)の卒業後も同社に勤務していたが、芝居好きの会社の同僚の誘いで歌舞伎新劇を観るようになり〔、本人曰く「同じ貧乏をするなら、自分の好きな道で」とのことで役者を志す。
1933年(昭和8年)9月、友田恭助田村秋子夫妻らが設立した築地座の研究生募集に応じて入団し、同年『アルトハイデルベルヒ』の通行人の学生役で初舞台を踏む〔。1935年(昭和10年)、久保田万太郎作『釣堀にて』に先輩の中村伸郎の代役として、一言だが初めて台詞のある役で出演する。築地座解散後は、1937年(昭和12年)の文学座結成に杉村春子らと共に参加、1944年(昭和19年)に森本薫作『怒涛』での演技で注目される〔。同年、黒澤明監督の『續姿三四郎』に同じ文学座の森雅之とともに出演して映画デビューする。1945年(昭和20年)5月、石川県小松市に劇団疎開、移動演劇隊に加わって北陸地方を巡演し、旅先で終戦を迎える。
戦後も文学座の主力として舞台に立ち、1949年(昭和24年)には『女の一生』『あきくさばなし』『雲の涯』の演技で第1回毎日演劇賞を受賞する。主に下町ものの作品で頑固だが人情深い職人役などを得意とした。1965年(昭和40年)2月8日に文学座を退団すると、同年5月に東宝演劇部と1年ごとの契約で入り、『霊界様と人間さま』『放浪記』などの東宝現代劇に出演し、堅実な脇役として活躍する〔。
戦後の映画出演は、1946年(昭和21年)の『浦島太郎の後裔』に出たあとしばらく出演がなかった。1948年立川富美子と結婚。1951年(昭和26年)に木下惠介監督の『善魔』に出演したのを皮切りに、小津安二郎の『麦秋』、黒澤明監督の『生きる』『七人の侍』、木下監督の『楢山節考』、稲垣浩監督の『無法松の一生』、野村芳太郎監督の『張込み』、中村登監督の『古都』、篠田正浩監督の『乾いた花』、山田洋次監督の『男はつらいよ 柴又慕情』など、日本映画を代表する監督の作品に次々と起用される。なかでも、『七人の侍』では痩身で寡黙だが凄腕の剣客・久蔵、『張込み』では執念深い老刑事を演じて好演技を見せた。
1970年(昭和45年)から個人の季刊雑誌『俳優館』を主宰。アマチュア野球審判としても知られ、後楽園球場大阪球場球審を務めたこともある〔宮口精二 、新撰 芸能人物事典 明治~平成、コトバンク、2015年9月20日閲覧〕。
1985年(昭和60年)4月12日23時30分、肺がんのため国立東京第二病院で死去。。1984年(昭和50年)の帝国劇場『桜の園』が最後の舞台となった。
なお、テレンス・マリック監督作品『シン・レッド・ライン』で、渡会伸とともに日本語アドバイザーを務めた宮口トモオ(Tomo Miyaguchi)は実子。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「宮口精二」の詳細全文を読む




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