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『宮本から君へ』(みやもとからきみへ)は、新井英樹による日本の漫画作品。講談社『モーニング』にて、1990年35号より1994年34号まで連載された。新井英樹の初連載作品である。 大学を卒業して文具メーカーの営業マンとして社会に出たばかりの主人公・宮本浩が、紆余曲折を経て自身の生きざまを見つけていく物語である。タイトルの『宮本から君へ』は、新井英樹自身の証言によれば、ダニエル・キイス作『アルジャーノンに花束を』映画化の邦題である『まごころを君に』に由来しているという。 単行本は講談社から全12巻、全6巻の2種類が刊行された。2009年には、新たに2009年時点の主人公を描いた描き下ろし『はんぶんくらい』を加えた『定本 宮本から君へ』が、太田出版より全4巻の豪華本で刊行されている。また、講談社では全12巻版をオンデマンド配信している。 1992年度第38回小学館漫画賞青年一般部門受賞。 == 作品解説 == 本作品は、バブル崩壊直前のトレンディドラマ全盛期に読み切り連作の形で連載がスタートした。読み切り連作では、トレンディドラマを意識したラブストーリーが中心であり、本連載が始まってからは作者自身が「暑苦しい」と評する絵柄と、極端な幸福と不幸の間を往き来する主人公・宮本の、仕事や恋などさまざまな物語が描かれている。 主人公が文具メーカーの営業マンであることや、後半に出てくる大学ラグビーの描写などは作者の実体験に基づいている。また、渋谷駅で見かけた美しい女性に一目惚れする冒頭のエピソードも、作者の実体験がモデルとなっている。 宮本が土下座をしながら彼と敵対する部長を300メートル絶叫して追いすがる場面、宮本と結ばれるヒロイン・中野靖子とのセックス・シーンや生理中の靖子が宮本の性欲をフェラチオで処理するシーン、靖子が大学ラグビーの花形選手・真淵拓馬にレイプされるシーン、その後宮本が何回も傷つき顔が醜く腫れ上がっていく描写などは、読者に衝撃を与えた。また、宮本が未熟なまま社会でがむしゃらに生きていこうとして失敗と挫折を繰り返すさまは、読者の間に「ああいう暑苦しい男は嫌いだ」という猛烈な宮本バッシングを巻き起こした。新井英樹の証言によれば『POPEYE』か『ホットドッグ・プレス』のいずれかの男性誌で嫌いな男性アンケートの第1位に宮本が選ばれたこともあったという。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「宮本から君へ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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