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容認発音(ようにんはつおん、, RP)は、イギリス英語の伝統的な事実上の標準発音である。世間にはイングランド南部の教養のある階層の発音、公共放送局のBBCのアナウンサーの発音(BBC English)、王族の発音としても知られ、外国人が学習するのはこの発音である。クイーンズ・イングリッシュ(Queen's English)と呼ばれることもある。 「容認発音」(Received Pronunciation)はダニエル・ジョーンズによる用語である。ジョーンズは当初はパブリックスクールで教育を受けたイングランド南部出身者の階級方言を指すものとしてPublic School Pronunciation(PSP)を提唱したが、のちにこれを修正してロンドンで大学教育を受けた上流階級の発音を指すものとしてReceived Pronunciationと定義し直した。 今なおRPが「イギリス英語の標準発音」と国際的に認識されていて、他の英語圏の人にも理解されやすいことから、自国外ではなるべくRPに近い英語を使おうとするイギリス人も少なくない。またRP自体の変化も進行しており、現在のBBC放送の標準発音は1950年代のそれとは違っている。 しかし1960年代以降イギリス各地で使用されている地域独自の発音の地位が上がり、BBCでもRP以外の発音が普通になるにしたがい、伝統的にRPを使用していた階級も若者の間ではその使用が失われる傾向にある。現在、RPの話者はイギリス人口の約2%程度であるとも言われる〔〕。 イングランド南東部についていうならば、1980年前後からイギリス・ロンドンとその周辺で使われるようになった河口域英語がRPに代わるイギリス英語の標準語となるかもしれない、なっているとする声もある〔寺澤盾(『英語の歴史―過去から未来への物語』中公新書 2008年)。〕。 例えば、映画『メリー・ポピンズ』のガヴァネスを演じたジュリー・アンドリュースの発音は歯切れがよく、訛りのない容認発音とされる。アンドリュース主演の『サウンド・オブ・ミュージック』でもまったく同じ話し方をしているが、BBC英語に属する類いの、いわゆる「標準英語」である。訛りのある階級に育った者でも、教師、医師、弁護士など、相手の信頼を必要とする職業につく者は、訓練でこういう話し方および発声を身につける必要があった(気取っている印象を与えるのでかえって不利だとされ、地方訛りを身につける例もある)〔新井潤美(『不機嫌なメアリー・ポピンズ』平凡社新書 2005年pp.76-93)〕。 ==音価== 音価については、以下のとおりである。先に子音、後に母音について示す。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「容認発音」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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