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密厳院(みつごんいん)は新義真言宗の教学の祖である興教大師覚鑁の自所だった寺院。和歌山県高野町の金剛峯寺の塔頭寺院の一つ。 覚鑁が、腐敗した金剛峯寺の内紛に憂いを持ち、密厳院において3余年に及ぶ無言行を敢行した直後に書き上げたと言われる密厳院発露懺悔文は有名である。 高野山一の橋から奥の院に向かう途中に位置し、1140年の金剛峯寺の内紛により焼き討ちにあい、住職の覚鑁はやむなく山を降り、根来寺を開創した。現在の寺院はその後再建されたもので、境内に刈萱堂(東海近畿地蔵霊場第34番札所)がある。〔『高野山 宿坊の旅』エイムック、2013による。〕 覚鑁が密厳院にて本尊とした不動明王は、運慶作である平常眼の不動明王であった。同尊像は、寿永3年、北条時政の持仏として二体きざまれた。現在、二体のうちの一体は伊豆の韮山に位置する願成就院に安置されている。 もう一体は、東京都立川市の燈檠山真澄寺(新宗教真如苑)の奥の院に秘仏として安置されている。真澄寺の同像は、運慶作と口伝されるものである。この運慶作の平常眼の不動明王像を持つ者は、一宗を開くと伝えられている。 == 注釈 == 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「密厳院」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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