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東安駅爆破事件(とうあんえきばくはじけん)は、1945年8月10日に満州国東満省東安市(現在の中華人民共和国黒竜江省密山県)の南満州鉄道東安駅で、野積みされていた日本陸軍の弾薬が爆発した事件である。駅構内にはソ連対日参戦による避難民多数が乗った列車が停車中で、100人以上の死者が出た。日本軍が備蓄弾薬の鹵獲を防ぐために処分した際に起きた事故と見られるが、詳細は不明である。現在の地名から、密山駅爆破事件とも呼ばれる。 == 事件経過 == ソ連対日参戦翌日の1945年(昭和20年)8月10日朝、東安駅では最後の避難列車が出発準備中だった。停車中の避難列車3本のうち2本までは無事に発車した。最終列車は、満鉄駅員の回想によれば前後に機関車を連結した30両近い長大な編成で〔松原(1984年)、142頁。〕、駅中央の6番線に停車していた。最終列車には黒咀子開拓団の避難民880人などが乗車していた。 駅員は最終列車発車前に1番線脇の駅舎や倉庫に火を放った。最終列車以外が発車した後に着火したという証言があるが〔松原(1984年)、143-144頁。〕、1番線で待機中の列車に乗っていたが駅舎や倉庫の火災が熱いため6番線の列車に移ったとする証言もある〔松原(1984年)、145-147頁。〕。 給水塔や鉄橋の破壊作業をしていた兵士の乗車に時間がかかったが、ようやく駅員も含め全員が6番線の最終列車に乗車して発車サインが出された。しかし、編成が長過ぎて列車はなかなか動きださず、5-6分も構内に停滞するうち、13番線脇に雨除けシートをかけて野積みされていた日本軍の弾薬が爆発した。爆発前、数人の日本兵が弾薬の山に放火したのが目撃されている(詳細は#爆発の原因参照)。激しい爆風を受けて、駅員の回想によれば爆発地点に最も近い中間部分の無蓋貨車3両が横転した〔〔。多数の乗客が吹き飛ばされて死傷した(死者数は#犠牲者参照)。 横転車両の部分から列車は切断され、うち前方部分はそのまま発車した。後方部分も横転車両を除いて再編され、約2時間後に生存乗客や残留駅員を乗せて発車した。しかし、前方部分は東海駅、後方部分も西東安駅でソ連軍機の空襲を受けていずれも放棄され、すぐに徒歩での避難に切り替わった〔。前方部分に乗車していたグループは、牡丹江市へ歩く途中、8月11日にソ連戦車の攻撃を受けて四散し、死者・行方不明者など40人を出した〔藤田(1982年)、132頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「東安駅爆破事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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