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富岡敬明 : ミニ英和和英辞書
富岡敬明[とみおか けいめい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [とみ]
 【名詞】 1. wealth 2. fortune 
: [こう, おか]
 【名詞】 1. hill 2. height 3. knoll 4. rising ground

富岡敬明 : ウィキペディア日本語版
富岡敬明[とみおか けいめい]

富岡 敬明(とみおか けいめい / よしあき、文政5年11月8日1822年12月20日) - 明治42年(1909年2月28日)は、日本の官僚政治家華族〔敬明が晩年に在住した山梨県には県出身の華族家が存在していないが、富岡家は山梨に居住した華族家として知られる。〕・漢詩人山梨県権参事、熊本県知事貴族院議員などを歴任する。書聖と謳われた明治の三筆の一人、中林梧竹は従兄弟。
== 生涯 ==
小城藩神代次兵衛利温の次男として生まれる。天保3年(1832年)に小城藩士・富岡惣八の養子となる。天保13年に小城藩の世継ぎである鍋島三平(小城藩第10代藩主鍋島直亮)の側役となる。江戸藩邸の御留守居介役、御留守居添役、西丸聞番差次、神田橋御門番頭、総目附兼文武方指南役を歴任する。
37歳の時に大酒を呑んだ上で失態を犯し遠處処分、小城藩北端の大野村へ山内目代(代官)として左遷となる。この時、脱藩の罪により永蟄居の処分を受け困窮していた江藤新平を迎え入れ、役所の近くで寺子屋を開かせた。その後、藩主直亮没後に藩内で専横を振るったという御蔵方太田蔵人に対し、敬明ら有志による刃傷事件(小城藩騒動)が起こる。事件は未遂に終わり、敬明は自首し死罪を言い渡されるが、佐賀藩鍋島斉正の助命により終身禁錮、家名断絶、家屋敷田地一切没収となる〔太田蔵人人情事件の経緯については敬明自身の記録で『丹心秘録』がある。翻刻は小畑(2010年)。〕。
明治2年(1869年)に赦免となり、佐賀本藩弁務となる。諫早郡令、神崎西山内郡令を歴任し、軍事局係も兼任 。その後も物産局係、上佐賀郡令などを短期の間に慌ただしく歴任。明治3年(1870年)には小城富岡家の再興を許され長男の重明士族として25石を給せられる。また佐賀本藩の永代藩士となり大属となり少参事試補となり名を「耿介」と改める。
明治4年(1871年)には佐賀藩権大参事となるが同年に廃藩置県が行われる。伊万里県権参事に、明治5年(1872年)には山梨県権参事に任じられる。山梨県では租税大小切安石代廃止により大小切騒動が勃発している〔大小切騒動については敬明自身が『農民騒擾日誌』として記録している。翻刻は小畑(2010)。〕。敬明は騒動後に赴任した県令藤村紫朗の片腕として、以後3年の間に藤村の主導した道路改修事業(茶道峠開懇、甲府市善光寺町北部から同市岩窪町への峠道整備)や県北西部の日野原開拓事業などに尽力した。開拓事業の功績を称え、JR日野春駅周辺の大字には彼の名である「富岡」が付されている。
1875年(明治8年)9月には名東県徳島県)権令兼五等判事、翌1876年(明治9年)11月には熊本県権令となる。権令在任中には西南戦争に遭遇し、熊本城で司令長官谷干城少将、参謀長樺山資紀中佐・同副長児玉源太郎中佐等と54日間の籠城戦を耐え抜いた(西南戦争の経緯については敬明自身が「篭城日誌」として記録している)。その後、熊本県令、同知事となる。1891年(明治24年)に退任すると、4月に山梨県西山梨郡里垣村(現:甲府市善光寺町)へ一家で移住し、また、同年4月9日貴族院勅選議員に任じられ〔『官報』第2330号、明治24年4月10日。〕1892年(明治25年)3月まで在任した。晩年は山梨における漢詩壇でも活躍し、1899年(明治32年)には『雙松山房詩史』を刊行する。また、晩年には日記(「山梨日記」)も著している。88歳で死去。
生涯に4人の妻との間に21人の子を儲ける。1900年(明治33年)5月に男爵に列せられる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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