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【名詞】 1. (1) (in wrestling or judo) pinning technique 2. (2) underhanded dealings =========================== ・ 寝 : [ね] 【名詞】 1. sleep ・ 寝技 : [ねわざ] 【名詞】 1. (1) (in wrestling or judo) pinning technique 2. (2) underhanded dealings ・ 技 : [わざ] 【名詞】 1. art 2. technique
寝技(ねわざ)とは、柔道などの格闘技において寝た姿勢での攻防を行う技の意。立った姿勢で展開される立ち技と対比される。また、寝業の表記が用いられることもある。 この格闘技術は、日本では柔道がすぐにその代表として挙げられる。海外ではレスリングが古くから入ってきているが、むしろ近年入ってきた、サンボ、ブラジリアン柔術などを挙げる方が現状では判りやすい。 寝技の技術体系は、相手を抑え込む技、あるいは関節技、絞め技が中心であるが、その状態からの加撃も存在する。柔道では安全に競技をおこなうために立ち技・寝技を問わず打撃技法は(試合では)禁止されているが、立ち技と違い力の逃げ場が無いためむしろより有効(すなわち危険)な技法となり得る。 == 日本における歴史的経緯など == 柔道やレスリングなどのルールで、一定時間以上相手を抑え込むことがポイントの獲得条件、ないし勝利条件となるのは、「抑え込まれること」が闘争において死を意味するゆえと言えよう。戦場で身動きの取れない状態に追い込まれることを想像すると、それは判然とする。特に刀剣が介在する場合には明確である。 もとより寝技の、少なくとも原型となった技術は、相手を組み敷くこと自体を目的とするのではなく、その技により相手の身体の自由を奪い、頸を掻いたり腹を刺したりするための手段であった。合戦において武者が脇差あるいは刺刀と呼ばれる小さな利器を帯びていたのは、それを以て薙刀や太刀と渡り合うためではなかった。 よって、この段階においては現代の柔道などに見られる複雑で、芸術的とまで言われるような寝技は存在しない。鎧に身を固めた武者同士の組み討ちとあるいは刀を帯びた複数の侍相手のサバイバル技術と、道着の競技者の寝技とでは技術体系が同一であるとするほうが無理がある。そしてそれは推測にとどまるものではなく、歴史的に確認できる範囲においても明らかである。 明治15年1882年に、嘉納治五郎が、当身技、固技、絞め技を中心とする天神真楊流柔術、投げ技を中心とする起倒流柔術の技から、東京下谷の永昌寺に講道館と柔道を創設した際には、警視庁の大会において、崩しの概念導入などにより立ち技でも優位だったが、他流の柔術流派の多くは立ち技での投げ技、関節技が中心であったため、寝技が大きな武器であった。しかし、一部の柔術流派は寝技を得意とし、講道館は苦戦を強いられた。そののち柔道の世界においてことに寝技を発達させたのは、いわゆる高専柔道である。戦前の旧学制時代に高等学校、専門学校、大学予科で発展したこのスタイルは、投げ技ではなく寝技を非常に重視していた。高専柔道は当初はそのような独特の体系ではなかった。全国大会において、ある学校が寝技中心の練習で臨み優秀な結果を納めたことをきっかけに、それを目標として、寝た姿勢での攻防技の、研鑽と研究が重ねてられていった。講道館側はこれを「やりすぎ」と考え、そこまで熱心には発達させなかったのである。柔道の寝技の大きな特徴は今日の総合格闘技で有用性が証明されているポジショニングの概念が含まれていることである。多くのスイープやパスガードの技法が開発されてきた。これはレスリングやサンボには見られない特徴である。他流の柔術流派にこの概念があったかは確認されていない。余談だが、ブラジリアン柔術は柔道のこの概念にマウントポジション、バックマウントポジションが特に優位である事などを加えてさらに改良したわけである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「寝技」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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