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数学における対称テンソル(たいしょうテンソル、)は、その に関して、任意の -次置換の作用に関して不変なテンソルを言う。 より具体的には、テンソルを多重線型写像 と見るならば、その引数となるベクトルの任意の置換 について : を満たすもの、あるいは座標を用いて成分で表すならば : を満たすものである。 有限次元ベクトル空間 上の-次対称テンソル全体の成す空間は、 上の -次斉次多項式全体の成す空間の双対に自然同型になる。標数 の体上では、対称テンソル全体の成すは 上の対称代数に自然に同一視される。関連する概念として、反対称テンソルや交代形式がある。対称テンソルは工学、物理学、数学において広く生じる。 == 定義 == ベクトル空間 に対し、その -次テンソル冪 を考える。 -次テンソル が対称であるとは : を満たすことをいう。ここで は記号 の置換 に付随する組み紐写像である。 の基底 を取り、-次対称テンソル を適当な係数を用いて : の形に書けば、この基底に関する の成分 はその添字に関して対称、すなわち : が任意の置換 について満足される。 上の -次対称テンソル全体の成す空間は、しばしば や で表される。 はそれ自身ベクトル空間を成し、また が -次元ならば の次元は二項係数を用いて : で与えられる。対称テンソル空間 は に対する の直和 : として構成される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「対称テンソル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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