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RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks、または Redundant Arrays of Independent Disks、レイド)〔略称でない名称に関しては諸説ある。後述のパターソンの論文ではRedundant Arrays of Inexpensive Disksであるが、用語辞典によってRedundant Array of Inexpensive Disksであったり、Redundant Arrays of Independent Disksであったりする。出典: カシオEX-word XD-SF6200収録の日経パソコン用語事典、NE最新略語小辞典〕は、複数台のハードディスクを組み合わせることで仮想的な1台のハードディスクとして運用し冗長性を向上させる技術〔パターソン&ヘネシー (下)p.530〕。ディスクアレイの代表的な実装形態で、主に信頼性・可用性の向上を目的として用いられるものである。 本記事において、「装置」という語句を用いるが、これはRAIDが取り付けられる機器(サーバ・ワークステーション・パソコンなど)の総称を意味する。 == 概要 == 1988年にカリフォルニア大学バークレー校のデイビッド・パターソン, Garth A. Gibson, Randy H. Katzによる論文「A Case for Redundant Arrays of Inexpensive Disks (RAID)」に於いて提唱された〔Patterson(1988)〕。 この論文は、安価で低容量、価格相応の信頼性のハードディスクドライブ (Inexpensive Disk) を用い、大容量で信頼性の高いストレージ(補助記憶装置)をいかに構築すべきかを提案したものである。論文にはハードディスクの構成によって、RAID 1からRAID 5までの5種類を定義している。 また、論文では提案されていないが、ストライピングのみの場合も一般的にはRAIDの一種とみなされ、これは冗長性が確保されないことからRAID 0と呼ばれる〔パターソン&ヘネシー (下) p.530〕。 はじめに定義された6種類のうち、RAID 2はほとんど利用されず、RAID 3・RAID 4もRAID全体の中では少数派である。今日ではRAID 0・RAID 1・RAID 5、およびこれら3方式の組み合わせが用いられている。後にRAID 5を拡張したRAID 6が定義され、RAID 5より耐障害性が必要な場面で利用されている。 導入を検討するユーザにとっては、信頼性 ・ 速度 ・ 予算(ハードディスクの利用効率も含む)の内どれを重視するかを考え、実情にあわせた導入方法を選択することができる。3つを完全に満たすのは難しいが、2つを満たす現実的な方法は充分にある。 RAIDの構成によっては、一部のハードディスクが故障しても仮想ディスクは稼動できることがある。その場合、仮想ディスクを稼働させたまま故障したハードディスクを取り外して代わりのハードディスクに交換することにより装置を停止することなく運用を続けることができる。このように装置が稼働中に接続しなおして、即座に利用できる機能を「ホットスワップ(活線挿抜)」と呼ぶ。ホットスワップ機能を使用するには装置側でハードウェアとして対応していることが前提となるため、サーバ用途など24時間連続稼働が求められる装置ではホットスワップが実質的に標準装備となっている。 RAIDは、大容量データの高速処理や耐障害性の向上を必須要件とする大規模な業務用サーバやワークステーション、特定目的に製造されたコンピュータ機器等に用いられていたが、近年、小規模サーバやパソコンにも普及しつつある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「RAID」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 RAID 」があります。 スポンサード リンク
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