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尊円流(そんえんりゅう)とは尊円法親王が起こした書の流派(書流)である。 青蓮院流(しょうれんいんりゅう)、御家流(おいえりゅう)、粟田流(あわたりゅう)とも呼ばれる。 ==特徴== 後述のように派生流派が多く、一見隆盛を極めている流派のように見えるが、とくに傑出した能書家はいない(一休宗純が茶道用の掛物として当流を使用しているのがわずかに目立つのみとされる)。 ただし、武家の公式文書は多く御家流草書で書かれたため、次第に全国のあらゆる階層に普及した。江戸時代には教育熱の高まりとともに、寺子屋などで庶民が学ぶ往来物などの教科書でも御家流の書が用いられていたことから、爆発的に普及。明治に活字文化が普及するまでは、日本の標準書体であったといえる。そのため、江戸時代以前の古文書を読むためには、御家流のくずし字を学ぶことは必須となっている〔一般に自治体史の史料編のような活字化された史料であっても、その判読には間違いが含まれることが多々ある。歴史研究においては原文書もしくはその複写にあたることが必要不可欠である。〕。 また、近代の政治家・軍人・文人についても、彼らが認めた書簡や日記には少なからず草書が用いられており、それらを解読するためにも御家流のくずし字を習得しておくことが望ましい〔たとえば、国立国会図書館憲政資料室に所蔵されている「近現代日本政治史に関する文書類」について、特に近代に関しては草書体で書かれたものが多く、活字化されていない史料もまた多い。これらの利用にあたっては、御家流のくずし字を習得しておくことが必須である。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「尊円流」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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