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尋常小学読本唱歌(じんじょうしょうがくとくほんしょうか)は1910年(明治43年)、文部省が初めて編集した尋常小学校の唱歌教科書。 == 概要 == 当時の国語読本『尋常小学読本』の韻文教材27首が選ばれ、曲をつけたのでこの書名がつけられた。このあと『尋常小学唱歌』が出版されるまでの暫定的な教科書として、編纂が急がれたもので、学年ごとの分冊になっていない。すべての曲を日本人が作曲した点で画期的な唱歌教科書である。 曲は文部省が当時の東京音楽学校に依頼して編纂委員会を組織させ、そこの教授を中心に構成された編纂委員が合議して作曲された。そのため、個々の曲の作詞者、作曲者は伏せられ、著作権は文部省が所有することになった。収録された全曲は、『尋常小学読本唱歌』と並行して文部省が編纂した『尋常小学唱歌』に再録された。1932年(昭和7年)の『新訂尋常小学唱歌』や1941年の国民学校期に編纂された芸能科音楽教科書への移行、更には戦後の検定教科書への移行の際も引き続き収録され、約100年経った現在でも歌い継がれている曲が多い。 緒言は下記のとおり。 ;一 :本書ハ本省編纂ノ尋常小學讀本中ノ歌詞ニ就キ本省ニ設置セル小學校唱歌教科書編纂委員ヲシテ作曲セシメタルモノナリ ;二 :「かぞへ歌」ノ曲ハ明治二十年十二月本省出版ノ幼稚園唱歌集ニ載セタルモノヲ其ノ儘採録セリ又「水師營の會見」「鎌倉」「國産の歌」ノ三篇ハ學年ノ程度ニ比シテ其ノ曲稍々簡易ニ過グレドモ主トシテ兒童ノ記誦ヲ助ケンガ爲ニ特ニ作曲セリ ;三 :讀本の歌詞中「うめぼし」(卷五),「人のなさけ」(卷六),「花ごよみ」(卷八),「かぶりもの」(卷九),「家」(卷十),「松の下露」(卷十)ノ六篇ハ其ノ結構學年相当ノ作曲ヲナスニ適セザルガ故ニ之ヲ省ケリ 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「尋常小学読本唱歌」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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