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導手 : ウィキペディア日本語版
導手[しるべしゅ]

代数的整数論で、局所体大域体有限次アーベル拡大導手(conductor)は、拡大の時の分岐の量を測る。導手の定義はアルティン写像に関係している。

==局所導手==
L/K を非アルキメデス的局所体の有限アーベル拡大とすると、L/K の導手は、\mathfrak(L/K) と書いて、(higher unit group)
:U^=1+\mathfrak^n=\left\
が NL/K(L×) に含まれるような最小の非負な整数 n を意味する。ここに、NL/K体のノルム(field norm)写像で、\mathfrak_K は K の最大イデアル(maximal ideal)とする。同じことであるが、n は局所アルティン写像U_K^ 上で自明であるような最小の整数である。導手は、上記の n を \mathfrak_K^n として定義されることもある。〔As in 〕
拡大の導手は分岐を測る。量(数値)を考えると、拡大が不分岐であることと、導手が 0 であることとは同値であり、(拡大が)(tamely ramified)であることと、導手が 1 であることとは同値である。さらに詳しくは、導手は(higher ramification group)の非自明性を測ることができる。(lower numbering)の高次分岐群 Gs が非自明であるような最も大きな整数を s とすると、\mathfrak(L/K)=\eta_(s)+1 が成り立つ。ここに ηL/K は「小さな値の数」を高次分岐群の(upper numbering)へ変換する函数とする。
また、L/K の導手はガロア群 Gal(L/K) の指標の(Artin conductor)にも関係している。特に、
:\mathfrak_K^=\underset\,\mathfrak_K^
であり、ここに χ は Gal(L/K) の(multiplicative complex characters)の全てを渡り、\mathfrak_\chi は χ のアルティン指標であり、lcm は最小公倍数である。
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