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導手[しるべしゅ]
代数的整数論で、局所体や大域体の有限次アーベル拡大の導手(conductor)は、拡大の時の分岐の量を測る。導手の定義はアルティン写像に関係している。
==局所導手== L/K を非アルキメデス的局所体の有限アーベル拡大とすると、L/K の導手は、 と書いて、(higher unit group) : が NL/K(L×) に含まれるような最小の非負な整数 n を意味する。ここに、NL/K は体のノルム(field norm)写像で、 は K の最大イデアル(maximal ideal)とする。同じことであるが、n は局所アルティン写像が 上で自明であるような最小の整数である。導手は、上記の n を として定義されることもある。〔As in 〕 拡大の導手は分岐を測る。量(数値)を考えると、拡大が不分岐であることと、導手が 0 であることとは同値であり、(拡大が)(tamely ramified)であることと、導手が 1 であることとは同値である。さらに詳しくは、導手は(higher ramification group)の非自明性を測ることができる。(lower numbering)の高次分岐群 Gs が非自明であるような最も大きな整数を s とすると、 が成り立つ。ここに ηL/K は「小さな値の数」を高次分岐群の(upper numbering)へ変換する函数とする。 また、L/K の導手はガロア群 Gal(L/K) の指標の(Artin conductor)にも関係している。特に、 : であり、ここに χ は Gal(L/K) の(multiplicative complex characters)の全てを渡り、 は χ のアルティン指標であり、lcm は最小公倍数である。
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