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小南峠(こみなみとうげ)は、奈良県吉野郡黒滝村、天川村との村境にある峠。現在は奈良県道48号洞川下市線の小南峠隧道が峠となっているが、隧道が出来る以前は、現在より東へ650mほどの場所にあった〔昭文社・山と高原地図(50)大峰山脈(2007年版)。地図では黒滝村側へ降りる道(旧小南峠から尾根を直線で松ヶ茶屋まで下っている。途中、県道を渡る)は記されているが、天川村側へ下る道は描かれていない〕。小南峠隧道は現役の素掘りのトンネルである(高さ制限2.7m)。 == 概要 == 洞川温泉などがある天川村洞川と、北に位置する黒滝村(さらに北の下市町、吉野町)を結ぶ最短ルートであるが、黒滝村寺戸(黒滝村役場付近)から小南峠隧道を経て天川村洞川に入った約8kmは離合困難な1車線の狭路が続いている。特に黒滝村側では最初、谷川沿いの低い場所を走るため雨が降ったあとも道脇からの湧水があったり、また山へと上ってゆく道は擁壁のない区間が多く木々に囲まれ、また北斜面ということもあり日光が入りにくく全般的に見通しが悪い。天候の荒れたあとなどは石や枝、枯葉などの落下物が落ちていることが多々ある。一方、天川村側は隧道より約1.4kmほど離合困難な1車線の狭路でカーブが続くものの、黒滝村側に比べて緩やかで南斜面ということもあり比較的、明るく走りやすい。峠までの距離も黒滝村寺戸から隧道まで約6.6kmなのに対して、天川村洞川龍泉寺から隧道まで約3.2kmしかない。これは黒滝村寺戸付近が標高400m前後〔国土地理院 基準点成果等閲覧サービス 四等三角点/基準点コード「TR45135366801」点名「寺戸」標高「408.19m」〕なのに対し天川村洞川付近が標高830m前後〔国土地理院 基準点成果等閲覧サービス 四等三角点/基準点コード「TR45135371001」点名「洞川」標高「833.74m」〕と高低差があるためである。ちなみに小南峠隧道付近は標高1050mほど。 両側の峠道へと入ってゆく付近には整備された国道309号線への迂回を促す看板がある。黒滝村寺戸からは遠回りになり時間は掛かるが、悪天候時、またその直後や凍結、降雪などが予想される場合は迂回した方が安全で確実である。またこの峠は12月中頃から冬期通行止となる。大阪方面や奈良方面から洞川温泉へ向かう場合も国道309号を南下するのがよいが、カーナビがこの小南峠経由を指示する場合があるので注意が必要である。なお洞川へは川上村の道の駅杉の湯 川上付近から高原洞川林道を経由するルートや吉野山金峯神社付近からの吉野大峰林道もある。共に五番関トンネルを通過して洞川に入るルートであるがあくまでも林道である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小南峠」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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