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小学館の学年別学習雑誌(しょうがくかんのがくねんべつがくしゅうざっし)は、日本の出版社・小学館が1922年(大正11年)に創刊した、幼稚園児および小学生を対象にする学年別の総合雑誌。 == 概要 == 1922年(大正11年)に『小學五年生』と『小學六年生』が創刊し、翌1924年(大正13年)に『小學四年生』、1925年(大正14年)に『セウガク一年生』『セウガク二年生』『せうがく三年生』が創刊した。 現在は『小学一年生』と『小学二年生』、1982年(昭和57年)に創刊した季刊(2006年度までは月刊)の『学習幼稚園』と増刊扱いの『入学準備 小学一年生』の4誌が刊行されており、一般に「学年誌」と言えばこれらの雑誌を指す。『学習幼稚園』・『入学準備 小学一年生』は小学校入学を控えた5 - 6歳の年長児向け、『小学一年生』と『小学二年生』、そして休刊した『小学三年生』から『小学六年生』までは誌名の通り、それぞれ小学生の読者の学年に対応している。 編集部は各誌別に設けられ、年度が変わると読者は自動的に1つ上の学年の雑誌に移るが編集部自体は繰り上がらず、次年度も同じ学年向け雑誌を編集する。 事実上の競合誌には、一般書店では購入できないものの、『進研ゼミ小学講座』『こどもちゃれんじ』(ベネッセ)、『ポピー』(全日本家庭教育研究会)、休刊したものを含めると2010年まで発行されていた『科学と学習』(学習研究社)などが挙げられる。これらと比較して多くの書店で購入できること、娯楽の要素を重視していることが特徴である。そのため『オバケのQ太郎』、『ドラえもん』、『あさりちゃん』、『とっとこハム太郎』など本誌から数多くの人気漫画が生み出され、1980年代後半以降は任天堂の人気テレビゲームから派生したキャラクターである『スーパーマリオ』、『星のカービィ』、『ポケットモンスター』などの漫画版を積極的に載せている。ゲームソフトの記事も、任天堂製ハードのものを中心に取り上げて公式攻略本の発行にまで至る任天堂との蜜月関係を築いた。1990年代後半以降は『週刊少年サンデー』で連載された『名探偵コナン』も本誌で積極的に展開することで『週刊少年サンデー』の主な読者である中高生に加えて小学生にも爆発的な人気を作り上げてきた。 しかし、現在では学習用を重視した『進研ゼミ小学講座』の一人勝ちである。1980年代から1990年代の学習雑誌には『進研ゼミ小学講座』の広告が掲載され、購読を斡旋していた時期もあったが(後述)、その『進研ゼミ小学講座』が本誌の売り上げを奪うという事態になり、中高学年向けの4誌が休刊した最大の原因になっている。2000年代からは小学館と小学館集英社プロダクションが共同で『ドラえもん』をキャラクターとして使用した、学年誌の増刊扱いの学習教材『ドラゼミ』で通信教育業界に参入し、ベネッセに対抗している。 小学校中学年ごろになると娯楽の方面でも、男子は『コロコロコミック』・『週刊少年サンデー』や『週刊少年ジャンプ』(集英社)などの少年漫画専門誌やゲーム専門誌、女子は『ニコ☆プチ』・『ニコラ』(新潮社)や『ピチレモン』(学習研究社)などのファッション雑誌や『ちゃお』、『りぼん』(集英社)、『なかよし』(講談社)などの少女漫画専門誌に多くの読者が移行する。そのため学年誌を途中で読まなくなる読者もいる。対して、逆に途中から読み始める読者は限られる。発行部数は学年が上がるごとに漸減傾向にあり、中高学年向けの4誌が休刊した要因にもなっている。 2010年度発売号からは内容がリニューアルし、学習記事の強化が図られ、『小学一年生』では毎号学習ドリルが付録として付いてくるようになった〔べんきょうを、あそぼう。2010年「小学館の学習雑誌」マニフェスト 〕。しかし、1997年度から2009年度までは500円台だった価格が、2010年度以降は680円と大幅に値上げされ、結果的に部数は激減した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小学館の学年別学習雑誌」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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