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嶺南方言(れいなんほうげん)は、福井県嶺南地方(旧若狭国および敦賀市)で話される日本語の方言の総称であり、近畿方言の一種であるが、北陸方言の要素も持つ。若狭地方で話される方言は若狭弁(わかさべん)と呼ばれる。 == 概要 == 同じ県内の嶺北方言(いわゆる福井弁)が北陸方言に分類されるのに対し、嶺南方言は近畿方言に分類され、近江弁や京言葉や舞鶴弁に近いとされる。これは、嶺北地方との間には交通の難所である木ノ芽峠があり、交流が妨げられていたのに対し、丹後国・近江国・京都との間には比較的難所が少なく、西近江路や鯖街道などを介して、近江・京都方面の日本海の玄関口として栄えたためである。高浜虚子も「萩やさし敦賀言葉は京に似て」という歌を詠んでいる。 なお、敦賀市は旧若狭国ではなく旧越前国であるが、木ノ芽峠の南側に位置し、江戸時代には小浜藩やその支藩である敦賀藩が統治していたこともあり、方言に限らず、文化的・経済的に若狭地方との結びつきが強い。 方言学者の佐藤茂は、嶺南方言を東部方言(敦賀市・美浜町・若狭町)と西部方言(小浜市・おおい町・高浜町)に大きく分け、両者に甚だしい差異はないものの、西部方言ほど京阪的要素が多々見られ、東部方言は嶺北方言的な要素がしばしば見られると指摘している〔楳垣編1962、225-226頁〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「嶺南方言」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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