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小田急2100形電車(おだきゅう2100がたでんしゃ)は、小田急電鉄(小田急)が1954年から1975年まで運用を行なった通勤車両である。 小田急の車両が高性能車へ移行する段階で製造された車両で、走行機器についてはこれまでの車両(ABF車〔"ABF"とは、三菱電機製の直流電車用自動加速形・弱め界磁付き多段制御装置の形式名であり、Aは「Automatic acceleration(自動加速)」、Bは「Battery voltage(低電圧制御)」、Fは「Field tupper(弱め界磁付)」を意味する。制御器を製造した三菱電機の提携先であるアメリカ・ウェスティングハウス・エレクトリック(WH)社製制御器の形式名に由来。〕)とほぼ同様であるものの、台車や車体の軽量化を試みた〔『鉄道ピクトリアル アーカイブス1』p.62〕試作車両である〔生方 (1981) p.113〕。本形式の車体構造は、その後2200形以降の車両にも引き継がれている〔『鉄道ピクトリアル アーカイブス1』p.63〕。1975年に廃車となり、主電動機が初代4000形に流用されたほか、3両分の車体が三岐鉄道に譲渡されている。 小田急では、編成表記の際には「新宿寄り先頭車両の車両番号(新宿方の車号)×両数」という表記を使用している〔『鉄道ダイヤ情報』通巻145号 p.15〕ため、本項もそれに倣い、特定の編成を表記する際には「2104×2」のように表記する。 == 登場の経緯 == 1950年代前半、日本の各鉄道事業者においては、車体や台車の軽量化や小型の電動機の採用による駆動方式の変更などを主な内容とする高性能車の開発が進められており〔『鉄道ピクトリアル アーカイブス1』p.13〕、小田急もメーカーなどが試作した台車の試験などにも積極的に対応していた。 一方、小田急においては、軌道や変電所などの投資を極力抑えつつ車両の高速性能を向上するという方針が立てられており〔『鉄道ピクトリアル』通巻491号 p.16〕、1953年に1900形の増備が行なわれた後には、今後の車両増備は高性能車である必要があるという意見も強くなっていた〔。しかし、制御装置・制動装置などについてはさらに検討が必要と考えられた〔ため、まず車体と台車の軽量化を図った車両を製造することになり〔、本形式が登場した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小田急2100形電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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