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兵粮奉行(ひょうろうぶぎょう)または小荷駄奉行(こにだぶぎょう)は、日本の戦国時代において行軍・戦闘中の兵糧輸送(小荷駄)を担当する奉行のこと。戦争時においてのみ置かれ、平時に置かれる事はなかった。小荷駄を前進させることを目的としたため、小荷駄押(こにだおし)などとも呼ばれた。 戦時には基本的に個々の兵士が兵糧を携帯するのが慣わしであったが、実際には大量の兵糧携帯が行軍の邪魔になることから数日分の持参が限界であり、それ以上の期間にわたる戦闘の際には兵粮奉行が小荷駄隊を率いて領内から兵糧を輸送を行う事になっていた。また、必要に応じて米や大豆などの買い付けなどの兵糧確保を行うのも重要な仕事であった。これらは本来御蔵奉行などの役目であったが、臨機応変に対応するために兵糧を扱う実務者がこれを行うようになったものである。 優れた馬などは最前線にて用いられたために、小荷駄隊は足軽及び農村から徴発された人夫(陣夫)が駄馬や荷車に兵糧などを載せて引率するという機動性・戦闘力いずれも劣る部隊であり、なおかつ軍の後方に位置しながらも敵軍に襲われる可能性が高い部隊であった。長距離の遠征になればなるほど、小荷駄隊の重要性が増加する一方、その襲撃を受ける可能性とその損失による軍隊への打撃は大きくなった。そのため、戦国大名家の職制では、武者奉行と同格の戦闘経験が豊富な熟練の老臣が任じられるケースが多く、直接戦闘に参加して武功を上げるよりも輸送する小荷駄を敵軍から防衛する事が求められた。 category:戦国時代 (日本) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「兵粮奉行」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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