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『小説新潮』(しょうせつしんちょう)は、株式会社新潮社が発行する月刊小説誌。1947年9月に創刊。本誌連載の後、ハードカバー化されて新潮社より刊行されるケースが多い。 月刊小説誌には、他に『オール讀物』『月刊ジェイ・ノベル』『小説現代』『小説すばる』『小説宝石』『小説 野性時代』『読楽』などがある。小説新潮別冊という位置づけの小説誌に、『yom yom』がある〔yomyom ヨムヨム vol.24 2012春 〕。 == 創刊期 == 新潮社では戦前から出ていた大衆誌『日の出』を1945年11月に廃刊にし、新しい大衆向け雑誌を検討し、元々会社が小説専門であり、『新潮』の小説特集号もよく売れるということから、既成の作家によるわかりやすい小説の雑誌として1947年9月号で創刊。芸術性を失わずに大衆性を持った小説を目指し、創業者佐藤義亮の次男で専務だった佐藤俊夫が編集長となり、編集顧問の河盛好蔵がアドバイスした。5月に創刊された『日本小説』に続く中間小説雑誌とされる。誌名は社内募集で決定。用紙事情が悪く、創刊号は64ページ、定価18円。表紙は猪熊弦一郎、巻頭のグラビアは「作者の近影」でその後の号でも続く。ラインナップは山本有三「露伴翁の永眠に対して」、および里見弴、梅原龍三郎、舟橋聖一、長谷川伸、邦枝完二、石川達三など、巻末の谷崎潤一郎らによる座談会「天皇陛下の御前に文芸を語る」など。河盛の創刊の辞に続く、2号の「大衆文学とか純文学ということばはもうなくしていいと考える」という文章は一層中間小説志向を鮮明にしている。 1948年1月号から連載された石坂洋次郎「石中先生行状記」と舟橋聖一「雪夫人絵図」、(百鬼園)の随筆「億劫帳」は人気が高く、林忠彦による巻頭グラビアでのバー「ルパン」での太宰治、自室で散乱した紙屑の中にいる坂口安吾は人物写真の傑作として残っている。「石中先生行状記」の第5話(10月号)は猥褻罪の疑いで摘発される(起訴猶予処分)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小説新潮」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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