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尼崎閘門(あまがさきこうもん)は、兵庫県尼崎市臨海部の運河および河川と尼崎港を隔てる閘門。別名・尼ロック。同市の治水・高潮対策と、臨海部の船舶利用を両立させる目的で設置されている〔尼崎閘門(尼ロック) - 国土交通省 神戸-運輸監理部-〕。 なお本稿では、閘門建設に関連する臨海部の防潮堤についても併せて述べることとする。 == 歴史 == === 閘門建設までの経緯 === 尼崎市では臨海部において明治後半から工業化が進み、運河等による物流が盛んになると共に、工場による地下水の汲み上げが続けられてきた。その結果地盤沈下が発生し、市内の約1/3(特に南部地域)が海面よりも低い「ゼロメートル地帯」となり、1934年(昭和9年)の室戸台風や1950年(昭和25年)のジェーン台風等による浸水被害を受けるようになった。 浸水対策については尼崎港改修の一環として、兵庫県の工事による防潮堤が1950年までにほぼ完成していたが、前述のジェーン台風被害の経験から、島状の土地ごとに堤防を築く方式ではなく、海岸線全域を覆う大規模な閘門式防潮堤が計画された。これにより運河の物流機能を維持しつつ、高潮や洪水等の浸水被害から地域を守ることが可能となった。 防潮堤の工事分担については大部分が兵庫県の直轄、一部が運輸省第三港湾建設局の委託となり、総工費20億円のうち国が4割、市と県が3割ずつ負担をした。毎年のように水害に見舞われていた尼崎市は、国の提示した5か年計画に対し3か年で工事を実施するため、国・県負担金を一時立て替えることになった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「尼崎閘門」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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